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レストラン オルフェ(神戸・三宮)(3ページ目)

神戸・旧居留地にあるフレンチレストラン。エレベーターで10Fまで上がると、モダンデザインでゆったりとした空間が。シンプルで食べ応えのある料理と、落ち着いたサービスに、根強いファンも多いレストランです。

執筆者:渡部 功平

シンプルにおいしい、ということ

・仔羊の背肉の炭火焼
先ほどとは打って変わって、今度はシンプルなフレンチテイスト。たくさんの野菜を添え、ソースには肉を焼いたときのジュ(汁)とハーブを使って仕上げ。もちろん、テーブルにはフィンガーボウル。骨を持って、肉の髄まで味わう、このスタイルこそが、羊を味わう最高だと、ガイドは考えます。それに合うワインがあれば、なお素晴らしい。この日、セレクトいただいたのは、NZのピノ・ノワールとローヌのシラー。なるほど、本質を突いた料理に合う実直と洗練の味わいが見事です。

・ショコラのスフレグラスとイチゴのグラタン仕立て
ふわふわとしたチョコレートのアイスに、カラメルのコク、いちごの爽やかな甘酸っぱさをプラスした、シンプルなデザート。

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ハイビスカスのスープ仕立てと苺の軽いマリネ パイナップルのソルベを添えて
リサーチ時にいただいた「ハイビスカスのスープ仕立てと苺の軽いマリネ パイナップルのソルベを添えて」といい、こちらのデザートはシンプルなものが多いようです。しかし、シンプルであるがゆえに印象に残るんですね。

デザートはある意味で料理以上に繊細。ひとつの材料、ひとつの手順、そして加減が違うだけでも味わいがいびつになってしまう。まして、シンプルなものほど難しいというのが定説。こちらでは、見た目の派手さはなくとも、素晴らしい味のデザートをいただけます。

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最後はカフェ&プティフールで。シュガートングがお茶目な手の形をしているのは、これまたお茶目な支配人、三木氏のセレクトだそう。このプティフールももちろんレストランの自家製なのですが、美味しいんです。フィナンシェは外側がクリスピーで、中はいたってソフトな食感。ショコラの方はしっとりとしていて濃厚。

長友シェフは副料理長を経て、07年の7月から料理長に就任。その料理は現代的な色使いこそありますが、素材をいかした質実剛健なもの。三木支配人は「野武士のような料理です」と仰いますが、彩りや調理法などの多彩さは、むしろ風流を解する武士のような料理だと感じました。

お茶目な支配人率いる、折り目正しいサービス

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そして、レストランといえば忘れてならないのはサービス。支配人をはじめ、落ち着いたスタッフたちは料理をよりいっそうおいしくしてくれます。身を任せられるサービスで、記念日にも安心して使えるレストラン。

その記念日には、ぜひ予約をして出かけましょう。心地よいアンティークのオルゴール、もしくは支配人自らのアコーディオン演奏のミュージックでお祝いしていただけます(「しくじったらご容赦ください」だそうです)。伝説のフレンチ「ジャン・ムーラン」ではシェフ・ソムリエを務めるなど、折り目正しいサービスの一方で、お茶目な側面を持つ支配人も、このレストランに行く楽しみのひとつです。

もちろん、ソムリエ本領発揮のワインリストは価格・生産地ともに幅広く、フランスを中心に第三世界のものや、ハーフボトルも充実しています。食べるだけではない、空間やサービスも楽しむ、レストランならではのあり方がしっかりと感じられました。

レストラン
<店データ>
■「レストラン オルフェ
所在地:神戸市中央区播磨町45 The 45th 10F
TEL: 078-334-7622
定休日:不定休
営業時間:11:30~14:30(ラストオーダー)
17:30~21:30(ラストオーダー)
交通・アクセス:各線三宮駅より徒歩6分
HP:オルフェ
地図:Yahoo!地図情報
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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