福島に豪快ビストロが登場

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カウンターにはデフォルトでお一人様用席が用意されているので、遅め使いもOK
2007年11月、フレンチ密集地帯・福島のはずれに、またもやニューフェイスが登場です。その名は「フランス料理 Y’s(ワイズ)」。

うなぎの寝床状の細長い店内は、そのほとんどをカウンターが占め、奥にテーブル席が4席。12席のみのビストロを切り盛りする吉田シェフは、なんと弱冠28歳。まだあどけなさというか、フレッシュさを感じるシェフですが、作るものはとにかく直球ビストロ料理。このお店の前はうつぼ公園の「ヴァントーズ」でシェフを務め、その合間には「大西亭」で研鑽を積んだ、となれば納得のボリューム系ビストロ料理です。

盛り合わせ満載のディナーコース

では、さっそく料理を紹介していきましょう。ディナーコースは4,000円とリーズナブルで、しかもアミューズ+前菜+メイン+デザートというお得な構成。それぞれの料理はアラカルト(前菜1品500円、メイン1品2000円)でも選べますので、おなか具合に合わせて。アジのスモークなど、日替わりのアラカルト専用メニューもあります。今回はコースでご紹介。

・アミューズ:生ハムときんかんのコンポート
日替わりのアミューズは、スペイン産の生ハム“ハモン・セラーノ”。その場でシェフが切り出し、エストラゴンでアクセントをきかせたコンポートと共に出てきます。

肉厚なハムはしっかりと肉の風味を味わえ、コース冒頭から期待感を高めてくれます。

・前菜盛り合わせ
本来、前菜は5種ほどの中から3品を選んで盛り合わせ、となるのですが、お二人様などの場合にはいろいろ違ったものを…となるお客様が多いため、5品をハーフポーションでお出ししているそう(もちろん3品選んでもOK)。この日は、マグロ中落ちのエスカベッシュ、パテ・ド・カンパーニュ、ロレーヌキッシュ、タスマニアサーモンのスモーク、温かい人参のスープを盛り合わせで。

シェフは「一つ一つが『おいしい』と感じてもらえるような料理をめざしています」と言う通り、それぞれがとても印象に残る味。もちろん、「うまい!」という印象です。

特にリサーチ時にもいただいたパテはガイド好みで、レバーの風味がしっかりときいており、ワインの進む味付け。また、濃さ一辺倒ではなく、豚のダシを固めたジュレを添えて、つるんとした喉ごしが優しさを加えています。

次ページではディナーコースの後半をご紹介。