ワイン/ボジョレー・ヌーヴォー

5秒でわかる!ボジョレ2009年の出来

「今年は当たり年」は毎年11月の決まり文句だが、本当のところ2009年の出来はどうだったのか? 橋本伸彦が限界まで短くまとめる、ボジョレ新酒のヴィンテージ情報。

執筆者:橋本 伸彦

2009年の出来をズバリ!


記事の見出しに偽りがないよう、5秒で読めるまとめを先に。

2009年は春の穏やかな気候と暑い夏で、ブドウは上出来。
久しぶりによく熟した、ボジョレの本当の「当たり年」である。

――さて、5秒で読めただろうか?

さらに詳しく知りたい方のために、まずは今年のボジョレ地区のブドウが育った環境として「天候の推移」をダイジェストでお伝えしよう。

春は穏やかな天候と充分な雨で、ブドウは順調に育った。
5月は気温が平年より3℃ほど高く、下旬にブドウの開花。
6・7月は雨が降ったり止んだりの天気で、病虫害のおそれがあった。
8月には暑く乾燥した天候で気温は40℃前後まで上がり、ブドウがよく熟した。
9月に少し雨が降り、乾燥が続いて水が必要だったブドウを助けた。
8月27日から9月12日頃、例年より早めの収穫。

ブドウは乾燥した暖かい気候だといい風味になるが、初夏が雨がちで8月に乾燥したほかは、かなり理想的な推移だった事がわかる。では結果となる「ブドウの仕上がり」と「ワインの風味」の全体的な傾向はどうだったのだろうか? 
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