こんなに安くて熟成感とバランスが
2001 Diego de Almagro, Reserva |
フェリックス・ソリスはマドリッドで始まった家族経営の会社でありながら、現在では上海・フランス・チェコなどに設備を持つ国際的な大手企業に成長している。大企業は生産・販売量を増やす一方でワインの質に感心しないこともあるものだが、ソリスはなかなか上手くバランスを取っている。
特に感心したのは『ディエゴ・デ・アルマグロ レゼルバ』2001年だ。参考小売価格1,250円で、ソフトで瑞々しく、酸味も渋味もこなれており、しかも見事に熟成感が楽しめる。巷に溢れている、渋くて酸っぱいようなワインを我慢して飲まなくても、千円ちょっと出せばこんなにまろやかで風味豊かなワインが手に入るのだ。
バルデペーニャスという地域から、品種はスペインを代表する黒ブドウ、テンプラニーリョのみを使用。樽で1年間熟成した後、瓶詰めして2年以上熟成してから出荷される。スペインで2001年という古めのいいヴィンテージがこの値段で手に入るのは嬉しいものだ。気軽に熟成感が味わえるワインとしておおいに活用して欲しい。
■ このワインが買えるショップ
まるやま、 メロウブーケ、 河野酒店