栽培・醸造・販売をつなぐ
ワインを利きながらのレクチャー |
1970年には、カリフォルニア大学デイヴィス校で醸造学を修めたエドワールの父、クリスチャン・ムエックスがビジネスに参加。右岸に21の畑を持ち、最も早い時期からグリーンハーヴェスト(実が青いうちに房を落としてブドウの凝縮感を高める)を行なっていたという。2000年には品質が優れない畑を全て売却し、事業の焦点をテロワールを表現した11シャトーの上級ワインに絞る。
レ・ソンジュ・ドゥ・マグドレーヌ2004年 |
レ・ソンジュ2004年の飲み口はエレガントでコクがあり、芳香たっぷりで魅力的である。長い余韻には複雑さと熟成感が溶け込んでいる。ムエックスらしい、ソフトでふくよかな果実味も兼ね備え、いい出来栄えだ。
シャトー・マグドレーヌ2000年 |
こんなワインに「2000年は違う。エキゾチックで、歌舞伎の衣装やエルメスのデザインを連想させる」と、ムエックス氏も饒舌になる。「これほどエレガントなのは、石灰岩の上に表土が厚み50センチしかない畑で常に水が1割足りない状態でブドウにストレスを与えているから。そして石灰岩は、女性的な優しさをワインに与える」という。
ムエックス氏とワインビジネス>>