早分かり、スペインのエリアガイド

スペインといえば闘牛にフラメンコ。どの町でも見られると思えば大間違い!

スペインといえば闘牛にフラメンコ。どの町でも見られると思えば大間違い!

スペインと聞いてあなたは何を思い浮かべますか? フラメンコ? パエリア? それとも、ラテン気質の陽気な人々?  スペインは地域によって気候や風習、食べ物、エンターテインメント、時には言語にも違いがでる地方色豊かな国。あなたが思い描くスペインは、きっとスペインにあるけれど、スペイン全土に当てはまる訳ではない……それぞれの地域にスペシャリティがあるのです。

この記事ではかけ足でスペイン各地の特徴をみていきましょう。1度の旅で各地を回って様々なスペインを味わうもよし、初めの旅行ではエリアを限定して、次回以降リピートするもよし。リサーチ次第でバラエティ豊かなスペインの旅行プランが立てられます。

マドリッド周辺、カスティーリャ・イ・ラマンチャ地方

1778年に建設された、マドリッドのシンボル、アルカラ門。

1778年に建設された、マドリッドのシンボル、アルカラ門

地理的にもスペインの中心で、旅の玄関口となることも多い首都マドリッド。現代的で華やかな面を持ちつつ、一方で格式ある歴史的建築物も多く残る町です。
8千点もの絵画が並ぶ、プラド美術館。

8千点もの絵画が並ぶ、プラド美術館

そんなマドリッドで絶対に欠かせないものといえばアート鑑賞。パリのルーブル、ロンドンのナショナルギャラリーと並ぶ「世界3大美術館」のプラド美術館は、約8千もの絵画が収められているスペインで最もゴージャスな美術館。とても1日の観光では見足りないほどのスケールで、アートファンならずとも行く価値ありです。

もう1ヵ所、現代アートに力を入れながら、巨匠の名画も擁するソフィア王妃芸術センターもおすすめ。ここには、スペインに来たからには見ておきたいスペイン内戦を描いたピカソの大作「ゲルニカ」が展示されています。

 

1743年に創建された王宮

1743年に創建された王宮

そのほか、スペインは現在も国王が国を治める「王国」ですから、その首都で訪れておきたいところと言えばなんといっても王宮。1743年に創建され、2700もの部屋を持つ王宮は、現在部屋の一部が一般に開放されています。大理石をふんだんに使った内装はもちろん、ベラスケス、ゴヤなど有名画家のコレクションも必見。
 
さらに、マドリッドのお楽しみと言えばショッピング。ロエベの本店やドラマ「セックスアンドザシティ」で人気に火がついたスペイン出身靴デザイナー、マノロ・ブラニックの国内唯一の店など、スペインを代表するブランド店が連なるセラーノ通りやグラン・ビア通りの散策もおすすめ。

8月末から5月末にはマドリッドを拠点とする人気サッカーチーム、レアルマドリッドの試合も見逃せません。世界的なスター、カカとクリスティアーノ・ロナルドが新たに加わった新チームと因縁のライバル、FCバルセロナとの対決は是非地元で観戦したいもの。

3月から10月の闘牛シーズンにはラス・ベンタス闘牛場で闘牛観戦、タブラオというフラメンコが公演されるバルではフラメンコディナー、さらにクラブなどのナイトライフまで一通りなんでも楽しめるのが大都市の魅力。スペインでは、「マドリッドに欠けているのは海だけ」なんて言われる充実ぶりです。

 

■トレド
町全部が世界遺産、トレド

町全部が世界遺産、トレド

マドリッドからAVEというスペイン最速列車で約30分で行ける近郊の町、トレド。なんと町全体がユネスコの世界遺産に登録されている、中世の趣きを今に遺す美しい町です。路地が迷路のように入り組んでいる旧市街の散策や、スペインを代表する有名宗教画家、エル・グレコの絵画を擁するカテドラルを訪れて楽しみましょう。トレド周辺からポルトガルまで続くスペイン一長いタホ川を隔てて少し遠くから見る町の全景は圧巻。

 

■カスティーリャ・イ・ラマンチャ地方
真っ白な風車の景色が美しいラマンチャ地方。

真っ白な風車の景色が美しいラマンチャ地方

どこまでも続く茶色い土の平野、真っ白の風車……。セルバンテス著「ドン・キホーテ」の世界がカスティーリャ・イ・ラマンチャ地方。この地方の中でも特にスペイン初心者におすすめの町は、マドリッドから電車で2時間で行ける町カンポ・デ・クリプターナ。白い風車のある町で、ローカルバスや車でなく電車で行ける唯一の町です。

ラマンチャ地方の名産といえば、ワイン。世界一のブドウ生産面積を誇ります。ラマンチャ地方の州都、シウダ・レアルの町では、1年に1度5月にスペイン最大のワインの見本市も開かれます。州が力を入れているワイナリー巡りも楽しい地域です。