ティースプーンはどこに置く?
アフタヌーンティーや、友達を招いて紅茶を入れるとき、ティースプーンをどこに置こうか、迷うことはありませんか?ティースプーンの位置については、テーブルコーディネートの本にも詳しく触れられていないようです。そこで参考にしたいのが一流ホテルのセッティング。ここで、日本を代表する3つのホテルのアフタヌーンティーのセッティングを見て、どこにティースプーンをおけばよいかご紹介しましょう。
(取材順に掲載しています。)
帝国ホテル東京の例
ブリティッシュスタイルのアフタヌーンティーなどを提供する「インペリアルラウンジ アクア」の例。 |
ティーカップの柄を見せたい場合や、ティースプーンをさりげなく配置したい場合など、ティースプーンがティーカップの後ろに置かれるようです。
ホテルオークラ東京の例
日本の伝統建築様式に包まれ落ち着いた空間の「オーキッドルーム」で提供されるスタイル。 |
これは伝統的に伝わるオークラスタイルとして定着しているもの。
ホテルニューオータニの例
広大な日本庭園を望むことのできる「ガーデンラウンジ」の例。 |
日本では最も一般的にみられるのがこのスタイル。
同ホテルによると、「ご利用いただくお客さまの手前にセットすることが、自然な動作の中でストレスなくご利用いただけると考え、各レストラン、宴会場全てにおいて統一しております」とのこと。
ご覧の通り、ティースプーンには決まった置き場というのが存在していないのです。紅茶を提供する側の取り決めにより、また、紅茶を飲む人の使いやすさを考えたうえで、ティースプーンの置き場を定めるのがよさそうです。
そして、使い終わったティースプーンはカップの向こう側に。
お皿とティーカップの置き方例
ティーカップのハンドルは基本的に右に向けておきます。ナプキンはプレート上かフォークの横に |
また、ティースプーンは、ナイフの横に置く方法もあります。ただ、この場合は、これがティースプーンだと認識されにくく、ゲストをむしろ戸惑わせてしまうことになる可能性もありそうです。しかし、紅茶は、近年の健康志向の影響や、スイーツと一緒にいただく場合など、砂糖やミルクを入れずに飲むことも少なくないようで、ティースプーンが使われないままの場合もあります。その場合、むしろティースプーンがソーサーの上に置かれていないほうが扱いやすいのかもしれませんね。
■協力
帝国ホテル東京
ホテルオークラ東京
ホテルニューオータニ