月ヶ瀬 
行きかう旅人を見つめてきた町 丸子の銘店


自宅で楽しむティータイムのお菓子として、また贈り物やお土産用として多くの人が訪れる月ヶ瀬 本店。

東海道五十三次、20番目の宿場町として現在もとろろ汁のおいしい店などが残る 丸子(まりこ)にて、地元の食材を使い和洋菓子へと作り上げる月ヶ瀬。ウェブサイトも開設せず、支店は静岡駅に隣接するパルシェ食彩館店のみ。「食品を扱うので目の届く範囲で営業をしております」というのは月ヶ瀬の奥様。地元の人気店です。

駿府のけいきさん
地元でつくられる丸子紅茶を使ってつくる和風ケーキ


NHK大河ドラマ「徳川慶喜」の放映にあわせて作られた「駿府のけいきさん」。苦労して完成させただけに、「けいきさんを気に入ってもらえるのはとてもうれしい。」という月ヶ瀬の奥様。
富士山と一面に広がる静岡の茶畑を連想させる「駿府のけいきさん」。富士山の部分には地元丸子の国産紅茶が練りこまれています。茶畑に見える緑の部分は実は樹海を表現したもので、静岡産の抹茶が使われています。
卵、餡、砂糖、粉類を蒸かしてつくる浮島といえば二層や三層になったものはよくありますが、富士山がかたどられた浮島というのが珍しい。高くそびえる富士山をつくるのには大変なご苦労があったそうです。

冷蔵庫で冷やしてもおいしい。
最初のうちは出来た浮島の富士山部分が横に伸びて平たい台形になってしまったそうです。商品化までに何度も失敗を繰り返し、「これでは商品化は無理かも」とご夫婦であきらめかけたこともあったとか。1年くらい試行錯誤を繰り返して完成した「駿府のけいきさん」は2度蒸かすことで日本一の山である富士をそびえたたせることに成功しました。
白餡と上新粉が使われているので生地はしっとりもちもち。渋みの効いた紅茶をストレートで合わせてみたいですね。けいきさんを冷蔵庫で冷やしてからいただくのもおすすめ。

とろろ饅頭
山芋や大和芋とは違う地元産自然薯(じねんじょ)を使用


とろろ饅頭。甘さ控えめのこしあん。一人で何個も食べられそうな軽さが人気。
このほかの月ヶ瀬人気スイーツは、地元丸子も自然薯を使用したとろろ饅頭、静岡のお茶を使った黄味しぐれで北海道産小豆からつくる粒あんを包んだ、ほろ苦いコーヒーゼリーの下にプリンが隠れたジュレアンなど。

葵。三つ葉葵の紋のように3つに分けられます。
また、土・日・祝日でシュークリームを限定販売。シュー皮一杯にはいった濃厚カスタードクリームは安倍川上流で産まれた自然卵から作られています。卵の黄味の味がしっかり出ている無添加のカスタードはとても人気。


一休みできる甘味コーナー


東海道を行く旅人気分で一休み。
店内を入ってすぐ右側にはお好きなケーキと丸子紅茶のセット(525円)や和菓子付きのセット(315円)など、お店自慢のスイーツをその場でいただける甘味コーナーがあります。
13席ほどの限られたスペースですが、テーブルに季節の花が飾られ、庭の木々を眺めながら和んだ気持ちでお茶が楽しめます。東海道を行く旅人気分で、丸子を訪れた際には月ヶ瀬で足を休めてみるのもいいですね。

■店舗情報
月ヶ瀬本店:静岡県静岡市駿河区丸子2-1-1
TEL:054-259-1762
FAX:054-259-1606
水曜定休。
支店はJR静岡駅ビル パルシェ食彩館
TEL:054-253-3273
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