自家製サワー種でつくるドイツパン
Bakery kumaには数種類のドイツパンがあります。パン職人を志した最初の時期、ドイツパンをつくるところを見て、「自分がそれまで知っていたパンとまったく違うのに、なんてパンらしいパンだろうと思った」という大熊さん。その頃から自分の店でドイツパンを焼くことを思い描いていたのだそうです。カレンツブロート(ハーフ150円) | サワー種 |
ドイツパンの中でも大熊さんが好きなのはミッシュ。夕方から夜にかけて焼きあがったパンを箱に入れ、翌朝になって、袋詰めするときにフワリと香り立つ、その匂いがなんともいえないのだそうです。
「チーズ、水に晒さないオニオンスライス、ブラックペッパー、マヨネーズなど、あるものをのせて食べます。チーズは特別なものでなくても、コンビニで売っているものでいいんです」と大熊さん。まだ一般的ではないドイツパンですが、そうやってカジュアルに食べてもらえたらいいでしょうね。
「意外だったのは、ドイツパンやバゲットが、年配の方に人気があるということです。何も入っていないプレーンなパン。うれしいですね」
この町の人のパン食文化の水準は、結構高そうです。
Bakery kumaの菓子パン、惣菜パン
チョリソートマト(200円) |
販売スタッフの方のおすすめは、「チョリソートマト」。全粒粉の入ったザクっとしたデニッシュ生地にピリ辛ソーセージ、自家製のドライトマト、チーズが挟んであり、食べ応え十分でランチにおすすめです。
あんぱんは自家製の餡を包んでいます。大熊さんが銅鍋で炊いた小豆は甘さ控えめで、豆本来の味を楽しませてくれます。チョココロネも、自家製のカスタードにカカオ58%のチョコレートを使い、やさしい甘さに仕上がっています。
デニッシュいろいろ | 自家製粒あんぱん(140円) |
チョココロネ(140円) | 大熊健さん、販売スタッフの皆さん |
大熊さんは製菓を専攻していたので、いずれは焼き菓子もつくりたいそうです。そして今は小さなテーブルの上だけのドイツパンコーナーも、そのうち広がっていくかもしれない、と思います。