SUGI-NO-KIの食パン
SUGI-NO-KIの角食パン、「パン・ド・ミ」(290円)は湯種製法による、もちっとした弾力があります。そして、こういう食パンにしてはめずらしく、砂糖の甘さを感じないあっさりした味わいが特徴です。サンドイッチにしても、無地の良さを発揮してくれそうです。もうひとつの「胚芽食パン」もまた、ボディがしっかりしています。こちらは食パンながら、ハード系の直焼きパンのような旨みも兼ね備えています。こうばしいトーストになります。
胚芽食パン(300円) |
SUGI-NO-KIのヴィエノワズリと菓子パン、お菓子
クロワッサンはこの店の一番人気。生地の軽やかなサクサク感や、贅沢に使用したフランスAOCの発酵バターの香りに、パティシエ出身の金子さんならではのこだわりを感じます。パン・オ・ショコラはカカオ分70%のチョコレートを使っていて、生地とのバランスが絶妙です。クロワッサン、パン・オ・ショコラ(各220円) |
SUGI-NO-KIは「名前もブーランジュリーではなくてベーカリーですし」と金子さんも言うとおり、フランスに特別な想いがあるわけではなく、「かわいいので」と安田さんが言うように、ふっくらとかわいい白焼きのパンやメロンパンもあります。それはなんだか、お洒落な服のドレスダウンのような、SUGI-NO-KIという店の面白味です。
メロンパンにはほのかにシナモンがきいています。白焼きのクリームパンに入っている、口どけの良いカスタードには、ラム酒が香ります。
メロンパン シナモン(210円)、クリームパン(230円) |
そのほか、パンの種類はさほど多くないですが、どれも丁寧につくられているのがわかります。ビオの生地を小さく焼いて24ヶ月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノを入れた「ビオ フロマージュ」もおすすめです。また、取材の日にはあいにく売り切れてしまっていましたが、ジャンボン・フロマージュなどのサンドイッチが人気です。
ビオ フロマージュ(220円) | クロワッサンザマンド(240円) |
デニッシュ(オレンジ230円、ラズベリー240円) | ヴァレンタインのアマンドショコラ( 300円) |
取材の日は「この食パンがないと駄目なのよ」というお客さまの声を聞きましたが、最近は、SUGI-NO-KIのバゲットやクロワッサンを「フランスのよりおいしい」と言ってくれるフランス人がいたり、ルヴァンを買ったドイツ人が仲間を連れて再来するなど、各国のお客さまも増えている様子。地元の住民や企業の人たちに評判のパン屋さんです。
製造は金子さん一人ですが、生菓子もあります。それはフランスのパン屋さんにあるような伝統菓子です。この1月はガレット・デ・ロワも好評で、カット売りのガレットに、フェーブが入っていたら、好きなパンをプレゼントというお楽しみ企画があったそうです。
ヴァレンタインには自家製アマンドショコラ、3月末まではエクレアショコラ、エクレアカフェが販売されており、季節ごとのお菓子の登場も楽しみです。
エクレア(ショコラ、カフェ各380円) |
所在地:品川区東五反田1-25-2
電話:03-6325-5192
営業時間:10:30~18:30 月曜定休
五反田駅徒歩5分
地図:Yahoo!地図情報
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