アルティザン・テラのさまざまなパンたち
アルティザン・テラには他にもユニークなパンがたくさんあります。北海道産とうもろこしと有機トウモロコシのリュスティック(294円) | 有機バナナとピーカンナッツのライ麦パン黒蜜キャラメリゼ(273円) |
手前から、アリコ(158円)、プティ・カンパーニュ(126円)、濃厚な和栗と全粒粉のパン(1050円) |
あざやかな黄色の断面でアピールしていたのはトウモロコシのリュスティック。国産小麦キタノカオリとトウモロコシのでんぷん質で、しっとりもっちりした食感です。
有機バナナ入りのねじりパンはカンパーニュ・ビオのライ麦生地。キャラメリゼされた表面が甘くほろ苦く、印象的なパンでした。
「アリコ」は有機パン・オ・セレアルの生地に有機の漉し餡を包み、薄く延ばした和菓子のようなパンです。「濃厚な和栗と全粒粉のパン」は全粒粉60%の生地を自家製サワー種とルヴァン種で発酵させた酸味のある栗のパン。栗の蜂蜜がほのかに香り、重めの赤ワインと合いそうな通好みのパンです。
テーマはちょっとかっこいいパリの店
国産豚の乾塩ベーコンと有機マンゴーのパン(200円) | スモークチーズ飛び出すディルのパン(252円) |
紅玉りんごのタルトレット・オ・ポム(399円)ソテーしたリンゴの上にフレッシュなリンゴが重なる |
タルトのようなブリオッシュ各種(294円)も、国産素材や減農薬、無農薬素材にこだわる |
アルティザン・テラのもう一つのテーマは「パリのちょっとかっこいいブーランジェリー・パティスリー。ないんですけれどね。だから10年後のパリ」と栄徳シェフ。 そう、パリには今、こんなに手を加えたパンを作る店はきっとないのでしょう。 今まで料理人のいる店でパンを焼いてきた彼のパンは、上の写真のベーコンとマンゴーのパンなど、料理的センスのあるパンが多いのです。最初のページで紹介した有機パンも、ワインシロップにドライフルーツを浸したり、シナモンの香りを移したり、芋を甘露煮にしたりと、自在に素材に手を加えていきます。
そんな栄徳シェフの一番よく食べるパンについて伺いました。「朝、有機パン・オ・セレアルの残りを丸めて小さく焼いて、バターをつけてかじります。このパンはローストしたセレアル(ひまわりの種、胡麻、フラックスシード)をメープルシロップ入りの湯で戻して使っています。蜂蜜でもいいんですけれど、JAS通らないんですよね」
JAS認証の有機パンはあと少し増やして15品くらいにまでできたらそれでいいと思う、というシェフ。やはり一番重視するのは美味しさ、なのです。
所在地:世田谷区下馬2-44-11
TEL:03-5787-8850
営業時間:10:00 ~ 20:00
無休(年始のみ休)
田園都市線池尻大橋または三軒茶屋徒歩10分
地図:Yahoo!地図情報
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