夢を実現する夢想家、ろみさんの仕事パン業界で働く女性のための会クラブ ド サントノーレの第2回目のセミナーの講師は菓子研究家のいがらしろみさん。第一部のジャム作りのデモンストレーションの後、第二部ではフランスのアルザスやバスク地方の食べもののお話、そしてジャム専門店という仕事、ろみさんの今までの道のりについてのお話を伺いました。ブーシュ(ブルーベリーとカシスとバナナ) お菓子作りが好きだから、という「甘い気持ち」で、ろみさんはフランス菓子店ルコントの販売から製造の仕事につきました。でもその道は決して甘くはありませんでした。 キャラメルブルターニュ(キャラメルと発酵バターとゲランドの塩) スペースを借り、テーマを決めてお菓子やジャムをいろいろなかたちで提供するなど、食べる楽しみをみんなで分かち合うイベントでした。 時代はカフェブーム前夜。インターネットの掲示板でもそうした情報は盛り上がります。イベントを続けていくなかで、やがて人のつながりができ、カフェメニューを頼まれたりもするようになりました。 お土産のジャムとスコーン。スコーンはジャム作りを休む「粉の日」に作る人気商品。 ジャムづくり以外のことは「交流があって趣味をわかってくれる人に任せるところまでが自分の仕事」と考える。自分ひとりですべてを背負い込まないことも大事なことです。 ロミ・ユニ コンフィチュールを開店するにいたっては、自社ブランドによる食関連品を扱う会社に経営部分をお任せし、ろみさんはジャムと店づくりに専念したといいます。 「楽しく続けることが一番大事」と、ろみさん 「好きで始めたことであれば、無理しないかたちで続けたほうがいいと思います。楽しく続けられる程度のことを、かたく考えずに」 好きなことを仕事にするがゆえ、陰で多大な努力をしながら、それをも楽しみ、結果としてしあわせな仕事をしている人、いがらしろみさん。参加者たちはきっと、彼女の話から自分なりのヒントを見つけたに違いありません。 前回の講師の志賀さんも「楽しんで仕事をする」ことについて言及されていました。それを思い出した人も多かったようです。
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