2002年の春に取材させていただいた新松戸の自家製天然酵母パン工房 パオがこの2月、新店舗に移転しました。 以前の場所からそれほど離れていないのですが、今度は交通量の多い交差点の角。大通りに面して、パンの窯の横には大きな窓があるもので、道行く人が立ち止まってパンが焼かれていく様子を眺めていたりします。 国産小麦にこだわり、数種類の自家製酵母(レーズン、ライ麦、ジャガイモなど)で作られるパンは早速この街でスポットライトを浴びているようです。 取材に伺ったのはオープニングパーティの日。その前から試し焼きをして仮オープンしていたのですが、正式オープンの前なのに一日に約100人ものお客さんが訪れていたというから、すごい人気です。 新しい店舗でこれから作るパンについてお聞きしました。ここでは以前と同じ食事パンをメインに、以前よりも少し種類を押さえ、奥行きを深くしていきたいとのこと。 林耕生さん 侑莉子さん 販売を担当する侑莉子さんは、美味しい食べ方を提案してくれます。例えばパンのスライスへのこだわり。大きなハード系のパンは、店にあるスライサーで表面が口当たりの良くなるようカットしてくれるのですが、焼いて食べるのか、そのままなのか、サンドウィッチにするのかなどによっても厚みや切り方が違ってきます。お客さんとそういう会話を愉しみながら、店のパンの美味しい食べ方を伝えていきたいのだそう。 胚芽の入ったこうばしいクロワッサン、フランスパンの生地で焼かれ、硬いところと柔らかいところが両方楽しめる大きなパンオナチュレール、クラストがパリパリのバゲット、ペイザン、イギリスパンに角食パン、キルシュブロート・・・。 通りかかったら、ぜひ窓から覗いてみてください。それから店へ入ってこうばしい匂いを愉しんで、今日と明日の献立の相談にのってもらうのも良いかもしれません。 自家製天然酵母パン工房 パオ 千葉県松戸市新松戸3-133 TEL 047-349-25609:00 AM~7:30PM 木・日休 【関連記事】 旧店舗(2002・5取材) パン作りへの興味から開業広がるネットワーク 設計・施工有限会社東匠 ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。