讃岐うどん房 鶴越

2008年9月にオープンした新潟県上越市のうどん店。
讃岐でうどんの面白さに開眼して手打うどんを打つのを趣味にしたご主人。うどんの奥深さにズルズルと引きずり込まれて気が付けば香川の讃岐うどん店でうどんを打ったり、うどん打ちのボランティアをしていたりと・・・私の身の回りには比較的多いセカンドライフ開業派。
どうもいろいろなところで会ったり、話を聞く機会があったり、ネットでの書き込みなどを見ていると色々と知りすぎてしまうこともあり書くのが難しくなる。開業直後と、半年後この4月にも訪問したのでご紹介したい。半年の進歩が確実に感じられた。

天地人の地元で讃岐うどん


2009年のNHKの大河ドラマの『天地人』のご当地が上越市。春日城址などが近い。現在日本全国何処でも『讃岐うどん』を見つけるのはそれほど難しくは無いが、個人営業店に限るとなかなか少ない。大きなチェーン店やフランチャイズを除外すると個人店ではうどん専門店は新潟、上越エリアでは少ない。どちらかといえば蕎麦エリア、それよりも米エリアか?
この地に讃岐うどん根付かせることを今着実に一歩ずつ進めているのが『鶴越』である。想像だがうどんを食べるイメージ・・・ツルツルシコシコと越後の越の字をかけていると思われる。確かめたことではないのだが・・・良い名前だ。一度聞けば忘れないだろう。
私の住むさいたま市北区からは片道約300km。関越道東松山ICから上越高田ICまでの高速道路料金は2950円。週末に行けば今なら1000円。
それを利用して2009年4月26日に日帰り往復してみた。

鶴越訪問


2009年4月26日6時に起きて家を6時40分に出る。
関越の東松山まで40分弱。関越道、上信越道で上越市を目指す。
この日は雨が降ったり止んだり。日が差したりとめまぐるしい天気。風も強く山間部は雨の確立高し。上信越道はところどころ1車線で道も荒れ気味。
全体に車は少なく快調に進む。上越高田に9時40分頃。午前10時前に『鶴越』に到着。家を出てから3時間と少し。あまり休まずに来てしまった。
鶴越の開店時間は11時30分。開店時間までちょうど開催中の『天地人博』直江津屋台会館(2009年1月17日~12月20日)を観にいく。
開店時間少し前にお店に戻るともうお客さんが何組か来ていた。

鶴越のセルフ方式


開店当初はフルサービスの一般店形態で営業していたが、現在はセルフ式。注文して支払いを済ませて席で待つシステム。

畳敷きにテーブルの店内。居心地が良い

出来上がると呼んでくれるのでカウンターまで取りに行く。食べ終わった食器類はカウンターにある専用の棚に戻す。茹でたて、揚げたてを目指すとこの方法のセルフが良いだろう。うどんの調理、天ぷらの調理、それを一緒に提供するタイミングを模索した結果と思われる。オープン当時のまだオペレーションが確立しないときには天ぷらが先に出たり、後になったりと悩みの種になったようだ。

メニュー


うどんは国産小麦、香川産と九州産を独自にブレンド。機械製麺としては比較的多加水の方だろうか。かなりの量の手打うどん作り経験から生み出された極上の機械打ちの良いうどんである。良いうどんの条件を知っていれば機械でも良いうどんはできる。アマチュア時代に積み重ねた経験が生きている。
メニューは温かいうどんと冷たいうどんに分かれる。


定番はやはり「かけうどん」ほとんどつゆの色が無いような透明に近いダシ。すすればイリコと昆布と節の味と塩味に近い醤油のハーモニー。
まさに讃岐のさぬきうどんのダシ。これも半年で進化したらしい。節の種類や配合を代えたり、醤油の銘柄を代えるという苦労があったようだ。
天ぷらも一つのこだわり。揚げたて、サクサクを目標にしている。よって天ぷらは丼には入れずに別盛。天つゆ、塩の用意もある。
天ぷらで珍しいものがある。

せせり天、ちくわ天、タラノメ天

「せせり」という鶏の首の周りの肉。独特の食感の鶏の天ぷらになっていて名物になっている。汁につけても良いが揚げたてを塩で食べると鶏の首の動きが思わず思い浮かぶような食感が得られる。・・・少し言い方がリアルで想像すると食欲が減退するか。程よい柔らかさと筋肉質のバランスが良いということだ。半熟玉子天もお薦め。割るとトロトロの半熟の黄味が流れ出すほど。塩も良し、ダシしょうゆも良し。
人気の天ぷら2品とうどんを組み合わせたメニューが人気だ。またうどんの量は1玉300gだがなかなかのボリューム。
少し多目は無料。大盛りは100円プラス。
かけうどんの並盛とせせり天とちくわ天の組み合わせは『とりちくうどん』。
せせり天4本が付く『せせり天うどん』も人気のようだ。
うどんは15分から16分ほどしっかりと茹でられる。太さは標準的だが麺線のシャープさ表面の表情はとてもよい。食感はもっちりとしたモチモチ感と
弾力。しっかりと茹で上げられた旨みが感じられるうどんである。澱粉が糖化したほのかな甘みを感じさせる麺である。
冷たいうどんも試そう。

醤油うどん400円+てんぷら2点200円

冷かけでも良かったが今日は醤油うどんにしてみた。
麺線の美しさを活かした盛り付けが食欲をそそる。テーブルに備えられたダシ醤油をかけて食べる。すっと歯が食い込みぐっと押し戻されながら切れる。冷たい麺もしっかりと茹でられてありがちな茹で足りない固さは無い。好みでてんかす(無料)を添えても良い。
ぶっかけうどんもある。


ミニサイズのぶっかけうどんは試食としていただいた。
かけに比べれば明らかに醤油の比率は上がったぶっかけつゆ。醤油の旨みと鰹節、イリコの旨みの調和が良い。これならミニでなくても・・・(笑)
他に釜揚げや、釜玉などの釜抜きのメニューもあるが今回は一人での訪問なのでとても無理であった。
かけうどんや冷たいうどんのクオリティを考えると釜抜き系も美味しいだろうと容易に想像できる。

セルフのおでん、暖かい季節はお休み

新潟に讃岐うどんが根付きつつあるようだ。来店中のお客さんは幸せそうな顔をしてうどんをすすり、セルフのおでん(季節限定)をつまみ、
またお替りをしようかと悩んでいるようだ。客をワクワクさせているこの鶴越。店主の小川氏の目指す讃岐うどんは完成に向っているように思える。ますますの発展を祈りたい。
手を抜かないうどん作りはまさに「天地人」であり「愛」なのかもしれない。
高速道路のメリットで首都圏、関西や中部からも行きやすい。ドライブがてらでかけるのにはちょうど良い。週末の高速道路の割引を利用してのお出かけをお奨めしたい。

越後乃国 讃岐うどん房 鶴越データ
住所 新潟県上越市昭和町2-18-13
電話 025-520-6444
営業時間 11時30分より14時
水曜・木曜夜間営業18時から21時 (予約のみ)
金曜・土曜は夜営業 18時から21時
定休日 毎週火曜日
鶴越のサイト
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