ラーメン/東京のラーメン

これから混み始めるかもしれない穴場店。 きむら家(東京・戸越銀座)(2ページ目)

表から店名はわからない。「@家」のような垂れ幕が目立っている。正しい名称は「きむら家」と言い、家系風のラーメンとおいしいチャーシューがウリ。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

さて、ラーメン好きなら『家系』というラーメンを知っていることだろう。「きむら家」の味を一言で説明するとしたら「家系」である。ただし店主はどこの家系でも修行していない。かといって、まったくのオリジナルでもない。
※「家系」については当サイト内「ラーメンのルーツ」の「家系桃家Q&A」をご覧ください。

実は「きむら家」がここで店を始める前、そこはラーメン店だった。まったくの偶然らしいのだが店名は「きむら家」であった。そこは家系の流れを汲む家系で、実はその味を気に入ってその店を参考にして作り上げたらしい。

製麺所や名古屋コーチンを使うところも同じである。見た目や食べた感じもよく似ており、ここまで同じように出来るもんだろうか?とも思う。でもまぁそんなことはどうでもいい。つまるところ、おいしいかどうか、なのだ。

■きむら家のラーメン■


結論からいうとなかなかおいしい。まろやかな豚骨と鶏油、濃すぎず薄すぎず、というスープ。そして家系の中でも結構美味い方だと思う麺。注文があるたびに炙る分厚いチャーシュー。1.5玉に量を増やしても同じ600円。トッピングの味玉は、かなり燻製の匂いが強めで好みが別れそうだが、好きな人にはたまらないはず。それでいて100円。非常にお得感のあるお店だ。

ラーメンだけではお腹一杯にならない。という人にはチャーシュー丼とのセットをお薦めする。当然、ラーメンにのせるのと同じように炙り焼きだ。350円だがセットにすると50円安くなる。

■きむら家のチャーシュー丼■


でも、それだと多すぎるかも?という人には、姫ラーメンセットというのがある。これはラーメンの麺が半玉であとは同じ内容。それが500円なのだ。これとチャーシュー丼をセットにして800円。ご飯物も麺類も昼食で食べることができるのだ。半玉なのでお腹一杯になりすぎて午後の仕事に支障を来す、ということはない。

■麺が半分の姫ラーメン■


地味な私鉄沿線をちょっと歩くだけで、こういう穴場的な店が見つかる。いまならまだ並ばないのでランチタイムでも十分に食べ終えることが出来る。食べるのが早い人なら「えにし」との連食すら可能だろう。

【DATA】店名:きむら家(@家) 最寄駅: 戸越銀座  住所: 品川区平塚2-11-2(駅出て、商店街を右。「えにし」の先の路地を右(星薬科大方面)。中原街道に出たら(正面が星薬科大)右に曲がってすぐ右側。) TEL:なし 営業時間: 11:30-14:30、18:00-23:00  休日: 日祝 メニュー: ラーメン600 中盛600 大盛700 姫ラーメン(半玉)500 チャーシュー丼350
------------------------------------------
■麺道楽が集う店・第一弾「光江」
■麺道楽が集う店・第三弾「一力」
■麺道楽が集う店・第四弾「二三太楼」
■麺道楽が集う店・第五弾「松島」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます