ラーメン/東京のラーメン

これから混み始めるかもしれない穴場店。 きむら家(東京・戸越銀座)

表から店名はわからない。「@家」のような垂れ幕が目立っている。正しい名称は「きむら家」と言い、家系風のラーメンとおいしいチャーシューがウリ。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

山手線や都営地下鉄線が通る五反田駅からもう一つ延びてるのが池上線。「池上線」と言えば、西島三重子のヒット曲である。私がまだ上京する前、1976年に流行った曲だ。私も大変好きな歌で私にしてみれば、山手線、中央線の次くらいに知っていた路線と言える。

その池上線に乗り、二つ目の駅が戸越銀座である。いまや、○○銀座という地名や商店街は全国に300あると言われている。この「戸越銀座」はその先がけで中央区の銀座以外では第一号なのだ。

駅を降りると目の前にあるのは戸越銀座商店街。直線としては「日本で一番長い商店街」で全長1.6km、店舗数400もある。『銀座』という名称が付いているが、どちらかと言えば庶民的な感じすら覚える商店街だ。

商店街を右にしばらく行くと銭湯の2階に「麺道楽行きつけの店」で紹介した「えにし」がある。今年2月に恵比寿から移転しきたのだ。このちょっと先の路地を右に曲がると中原街道へ行くことができ、星薬科大学への通学路となる。

中原街道に出たら渡らずに右へ曲がろう。すると写真のような木の看板や、さらし暖簾が目に入る。見た目には「@家」のような感じだが正式名称は「きむら家」という。『@』を『きむら』と読むわけではない。フィーリングだそうだ。昔、ミュージシャンのプリンスが読めない『マーク』のような名前になったことがあるが、それと同じだと思えばいいのではないか?

店内はカウンター席のみ7席。決して広くはないが狭苦しい店ではない。むしろ、狭いながらも余裕を持たせた7席だ。お金をかけた今風のおしゃれっぽさではないが、手作り感のあるおしゃれを感じさせる店内。星薬科大学を意識したのか、女性一人でも入れる雰囲気は嬉しい。
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