ラーメン/東京のラーメン

懐かしい東京ラーメンを味わおう。 光江(東京・入谷)

創業昭和22年、昔ながらの東京ラーメンが食べられる店。都会の喧騒を忘れさせてくれる周りの環境も味わいの一つ。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

都内中心の営業職を20年以上続けてきたが、この「入谷」という駅で降りたのは、ラーメンを食べる時以外では片手にさえ余る。つまりビジネス街ではない。かといって、ラーメンを食べにそんなに何度も来てるわけでもないのだが・・・。せいぜい7ー8回か。場所としては、日比谷線で上野の隣。上野からも歩いていけるぐらいの距離にある。しかしながら、都会の喧騒を離れた、そこは十分すぎるほどに下町を感じさせる町並みである。今回紹介する「中華そば 光江」は、そんな入谷駅が最寄り駅。しかも大きな通り沿いではなく、路地を入った住宅地にある。以前は大きな交差点のランドマーク的な場所にあったのだが諸事情で移転を余儀なくされ、今の場所に移ったのだ。


情報化時代になって「光江」はそんなにマスコミには取り上げられなくなった。最近ラーメン好きになった人は知らない店かもしれない。TV東京の人気番組の一つに「TVチャンピオン」がある。2001年に放送された「第7回ラーメン王選手権」の最終問題がここ「光江」だった。当てたのは東京大学助教授でもある佐々木さん。惑星科学を研究している彼は「答えが天から降ってきました」という名ゼリフを残した。彼のように昔からラーメンを食べ歩いている人にとって「光江」は、欠かせない一軒でもある。彼のお薦めは光江そば(塩味のあんかけラーメン)のようだ。

看板に「中華そば」と掲げている通り、ここはラーメン店である。ラーメンの種類はかなり多く、ちゃーしゅーめんがあるのに肉そばもあったりするので、近くの人も飽きずにいろんなものを食べているのであろう。実際、私が居た時の他のお客さんの注文もバラバラだった。もっとも『飽きずに』と書いたがここのラーメンは飽きやすい物ではないので誤解のないように。逆に毎日でも食べられるラーメンとは、こういうものを言うのではないだろうか?ご飯物もメニューにあるのは、近所のニーズに応えてなのであろう。個人的なお薦めは「ラーメン」か「ちゃーしゅーめん」。
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