熱海

魚料理尽くしのプレ・メインディッシュとして運ばれた伊勢海老のグリエ。ガストロノミー時代にこれと言って特に驚く料理ではない。しかし研ぎ澄まされた名刀のように余計な飾りは一切なく、ただ味覚をこれ以上ないほどに刺激する「ソース」にこの歴史あるオーヴェルジュの胆力を見た気がする。
エントランス
個人の洋館に呼ばれたような非日常がある

ヴィラ・デル・ソル、太陽の館。それは徳川頼倫が1908年に東京は麻布飯倉に建てた西洋図書館、南葵(なんき)文庫としてその歴史をスタートさせる。その後、激動の時代を生き延び、1987年に伊豆に移築され、未だその時代の空気をしたためる。

ここで過ごした時間をひと言でいうと、「完璧ではないゆるやかな贅沢さ」を味わうことができることだろうか。
サロン
チェックイン後はここでのんびりお茶を楽しみたい。