外観
パリの街角を思わせる外観

ビストロあくあるべき

ビストロには雑然さが欲しい。狭いところでひしめき合う密着感が欲しい。隅々まであんまり綺麗である必要はない。過剰なサービスは必要ない。料理はボリュームが欲しい。そしていつも満席だと困る。今夜行こうと決めて、すぐに行けるところがいい。

勝手に書き連ねるとこんな感じになるが、この12月8日に開店したばかりのビストロ・ダルテミスはこうした私の我侭的発想をそこそこ満たしてくれるところかも知れない。通りに面したエクステリアはパリの街角のブラッスリーを髣髴とさせるし、程よい狭さも心地よく、オーナーが自らパリ、そしてフランスの田舎町で買い集めた雑貨が飾られ、インテリアは極めてさり気なく心地よい雰囲気を醸し出す。

ワインセラーは天井まで聳え立ち、下から上へ視線を流す楽しみもあり、ワインセラーは見せる時代になったかと感じる作りになっている。キッチンからは若干27歳の高島シェフの、美味しそうな表情がすぐに見て取れる。ほとんどオープンキッチンなので店に入った途端、食欲をそそる煮込料理の香りに包まれてしまう。

本日メニュー
ワインセラーの横には本日のメニューが並ぶ
小さな店内だが、天井の高さのせいで窮屈感は不思議と感じない。テキパキと動き回るサービススタッフと、入念な仕込みがなされているせいか、料理もそう待たされることがない。キッシュやリエットなどといったおつまみ(525円)からお肉の煮込料理やシュークルートといったメインディッシュ(1680円~)、そして素朴だがボリュームたっぷりのデザート(525円)までバラエティにも富んでおり、メニュー選びに飽きることがない。