さて、今回ご紹介するのも料理では外したけど、その存在自体がとってもフランスチックなレストラン、オ・デリス・ド・本郷です。
3階建てのフレンチ!!
21世紀を迎えた頃、一年ほど文京区は本郷で仕事をしていた時期がある。本郷三丁目の交差点付近は賑わいはあるもののごちゃごちゃした印象で、特に食べるところというと、さあ、困った、路地裏に旨い定食屋があったな、という程度の記憶しかない。特に洋食系が少なかったように記憶している。ただ文京区という広い範囲で捉えてみると西片のル・リス・ダン・ラ・バレ(谷間の百合)や千石のラ・ベルドジュールなど安定した評判を保つ品格あるレストランも多い。駅のすぐ近くなので待ち合わせにも便利 |
まず丸の内線は本郷三丁目駅のすぐ近くなので迷うことはまずないだろう。1階はカウンターバーとカフェ&ブラッスリーになっている。「おっかっこいいじゃんか」というのが最初の印象。ビールの種類など飲物もそこそこ揃っており、名ばかりのブラッスリーとは明らかに異なる。平日は朝7時半からの営業で年中無休だ。2階は個室スペースを備えたレストラン、3階はテラス席と厨房を前にしたいわゆる「シェフズテーブル」だ。建物全部が使い勝手のいいレストランスペース集合体になっている。それも駅のすぐ近くで。このようなスタイルはフランスをはじめとする欧米では珍しくはないのだが、東京では非常に少なく銀座のオザミ・デ・ヴァン、下北沢のトロカデロぐらいだろうか。