フレンチ/東京のレストラン

暖かさが溢れ出る黄色い幌 ラシュエットブランシュ(白金)(2ページ目)

とても暖かく誠実さが溢れるレストラン。料理は飾りっ気の少ない骨太な料理。居心地のよさに時間が経つのも忘れてしまうほどです。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

前菜 牡蠣のソテーカレー風味

・・・食欲そそるカレーの香りはたまりません。肉厚な牡蠣の新鮮さは申し分なし。ボリュームも十分かつ不思議と飽きない味わいです。シャンパーニュと相性もばっちり。

主菜 丹波産猪のロティ

・・・歯ごたえある食感の先には、丹波の自然を走り回ってついた猪の筋肉が感じられます。その自然さ故、固めですが、味わいはワインとともに果てしなく広がります。

デザート イチゴのタルト

・・・心地よい酸味と甘みが同居するイチゴ。スーパーで売っているイチゴとは明らかに違うのです。手間隙かけて作られたこのタルトは、食後にほっとできるデザート。

ワイン 
シャンパーニュ ゴッセのデミ
ブルゴーニュ 1999 トロ・ヴォー





サービスにあたる若いスタッフも非常にフレンドリーで、食後のシェフとの料理談義も楽しい。ワインリストも良質の生産者のものを適正な価格で載せている。トロ・ヴォーのブルゴーニュはリストから迷わずに選んだ。フレッシュ感と時間とともに味わいが優しく変化する期待以上のワインだ。まさに生産者の力量が素直に伝わる。保存状態も申し分がない。ただ、ワインリストにシャンパーニュのラインナップがもう少し欲しいところか。

23時過ぎまでたっぷりと楽しい時間を過ごし、会計をお願いすると、二人で24,570円。すると友人はこう言った。「ぜひまた来よう!」

値段は安い。ボリュームも十分。お店は暖かい雰囲気に溢れているし、これからもっと流行るだろう。場所は不便だが、しっかり歩いてでも訪れる価値のある、居心地のいいレストランだ。

■ラシュエットブランシュ
港区白金3-2-2 パール白金1F
03(5420)6720
12:00~14:00/18:00~21:00/水休
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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