フレンチ/東京のレストラン

小さな魔法の箱のようなレストランを見つけたぞ! ミラヴィル(渋谷松見坂)(2ページ目)

ちょっと場所はわかりずらいが、渋谷からタクシーで乗りつける価値は十分にあるレストラン。きっと帰る頃には十分な満足感に包まれていることでしょう。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

料理はがつがつ食べたくなるほど食欲をそそるものだ。前菜は野菜の持ち味を活かした繊細な料理が並ぶ。地海老のフィヤンティーヌ(左の写真)は海老の味わいとぱりっとした食感とさわやかなソースの取り合わせが絶妙の一皿。鯒のポワレと温野菜(写真下)は、とにかく野菜がうまい!一皿だ。メインに選んだ羊のローストも火の通し方は絶妙で付け合せの2種類のジャガイモも味わいはとても深い。

サービスもとても丁寧で、全員が黒の店名とシェフの名前が入ったTシャツを着ている。女性のサービスの丁寧さや気の利かせ方は何かほっとするものを感じ、男性のサービスの方とはワインリストを見ながらワイン談義に花が咲いた。シェフも笑顔で客席を回りアットホームな雰囲気を創り出している。そうだ、レストランはおいしい食事を楽しむところではあるが、大事なのは楽しい時間を過ごす場所であるかどうかなのだ!

ミラヴィルでの3時間は料理とサービスがとてもうまく噛み合った楽しい時間であったと同時に、小さな店全体の一体感を感じられるものであった。次はぜひディナーに来てみたい。

開店して8月24日でちょうど2年になるそうだ。これからますます磨きがかかる店になるに違いない。今日は本当にいいレストランを見つけたという満足感から、帰宅後とても気持ちのいい昼寝をしてしまった。

■食べた料理
(前菜)
茹でた九条葱と瀬戸内の地海老のフィヤンティーヌサラダ仕立て(上の写真)
熊本産桜肉と伏見甘長唐辛子のタルタル風 モロヘイヤのソース


(魚)
鯒のポワレと無農薬有機野菜の温サラダ 熊本産無農薬菜種油のヴィネグレットソース(上記写真中央)
広島県三原市糸崎町から直送の鱧のソテー


(肉)
マリネした子羊と2種類のジャガイモのロースト オクラのソース


広島和牛のポワレ フォアグラ入りタルトピサラディエール添え ディアブルソース


(デザート)
静岡産自生ミョウガのブランマンジェとそのコンポート添え

巨峰、ネオマスカット、デラウエア、甲斐路の4種類の葡萄のテリーヌ蜂蜜風味ソーテルヌのアイス添え



「ミラヴィル」
東京都目黒区駒場1-16-9 片桐ビル1F
03(5738)0418
11:30~15:00/18:00~23:00/水休
 
コース構成(夜):4800円、6200円(ランチは2400円、3700円)
場所:井の頭線駒場東大前駅から歩くと約6,7分だが、便利なのは渋谷駅南口ロータリーから「若林折り返し所」行き東急バス(本数はとても多い)に乗り、松見坂下下車。バス停から道路をはさんでちょうど反対側。 タクシーでも1メータである。
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