【こちらは2009年8月31日に閉店しました】

今年3度目となるピエール・ガニェール氏の来日!

ピエール・ガニェール・ア・東京
パリの三ツ星レストラン「ピエール・ガニェール」から、年4回、ここ南青山の「ピエール・ガニェール・ア・東京」に訪れるピエール・ガニェール氏。

ピエール・ガニェール・ア・東京
エレベーター前に書かれたガニェール氏のサイン。
今年3度目となる今回の来日は、11月17日~24日の8日間。ガニェール氏自らが厨房に入り、腕をふるうこの期間は、コックコートでゲストのテーブルをまわるガニェール氏の姿も見られ、ガニェールワールドをさらに深く印象付ける、魅惑の1週間となるに違いありません。

この来日中のガニェール氏のインタビューは、フレンチガイドの嶋さんが、後日記事にする予定。私は一足先に、アーティスティックなランチをご紹介します。

これから始まるガニェール氏の世界を雄弁に語るフェッテ。

ピエール・ガニェール・ア・東京
今回は、先月10月22日に内容が一新されたばかりというアラカルトをオーダー。雷鳥、蝦夷鹿などジビエの季節とも重なり、メニューはどれも目を引くものばかりでした。

その証拠に、アミューズの前に出るフェッテの段階から、吸引力を発揮。ヨーグルトをのせたセロリのフィナンシェや、真っ黒いイカ墨のパン粉の中にさっくりと立てかけられたサフランのメレンゲ、ひよこ豆のパニスや荒めのソルトを底に隠したレモングラス風味のジンジャーサブレ、ターメリック風味のライスコロッケなど、ミクロな5品が並びます。

ピエール・ガニェール・ア・東京
それは、一皿のボリュームを100としたら、それこそ5にも満たない小さなひと口。それでも、きらめくような存在感を感じるのは、そのひと口がこれから始まるガニェール氏の世界を雄弁に語っているから。

たくさんの言葉より、一瞬のまなざしが恋愛を成就させることがあるように、食材を分解して色素だけを抽出するサイエンスな手法も用いる料理人の語らいは、指先で軽くつまむそのわずかな空間の中だけでも、豊かな色彩と驚きで、たくさんの期待と楽しみを味わわせてくれるのです。

クリスチャン・ジオン氏が手がける水滴が波紋を広げる店内。

ピエール・ガニェール・ア・東京
内装を手がけたのは、クリスチャン・ジオン氏。水滴が波紋を広げる壁のタイルや床の絨毯の模様は、ガニェール氏の世界がここ「ピエール・ガニェール・ア・東京」を中心に広がってゆく様子を表したもの。

そのコンセプト通り、開店2周年の今、ガニェール氏が創り出すお料理の渦に、引き寄せられるゲストが後を絶ちません。

次ページでは、ガニェールワールドの序章となる5品のアミューズをご紹介します!

【INDEX】
2ページ目:アミューズ
3ページ目:前菜「野菜のコンポジション」
4ページ目:メイン・ジビエ「蝦夷鹿」
5ページ目:デザート「柚子とフランボワーズ」