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こどもの日に一緒に遊びたいゲーム 前編(2ページ目)

スティックを空中に浮かせる!? これまでのバランスゲームになかったユニークな構造物をもつ『クリカド』 アートワークも抜群にかわいく、親子で一緒に遊べる秀作ボードゲームです。

執筆者:双六屋 カゲゾウ


いち早くスティックを置ききれ!

さて、ゲームの方は、ハリネズミの周りのスティックが落下しないようにしながら、自分のスティックを上乗せ、スティックをいち早くなくすことを目指します。

クリカド
スタート時はハリネズミの顔だけがぶら下がっているだけ。ちょっと寂しい・・・
スタートから2人~3人目くらいまでは黄色のスティックを使わざるを得ませんが、ある程度足がかりができれば、他の色のスティックも乗せていくことが可能になります。

クリカドは、足し算系の中ではもっともプレイヤーの自由度が高いかもしれません。

スティックですので、黄色のスティック以外は、基本的には2箇所接点があれば、どこにでも載せることができます。

見る見る間に針のボールができあがっていく様子は、他のバランスゲームにはない変わった様相です。

もちろん崩壊もあります。重量に磁力が耐えられなくなり、磁石との接地部分を支点として、黄色いスティックが傾き、わらわらとボールが崩れることがあります。

この瞬間こそ、バランスゲームの最大のカタルシス。やっちまったプレイヤーの絶叫と、他のプレイヤーの歓声が入り混じります。地面に落ちたスティックは、手番プレイヤーが引き取ります。

順位がつく工夫

バランス系ゲームでは、誰か一人勝ち(あるいは負け)を決める。あるいは順位があるが、接戦すぎてあまり差がつかないということがあります。

もちろんそれはそれでそのゲームの持つ特性なので、なんら問題はないのですが、クリカドの場合、より順位がつきやすくなる工夫をしてあります。

クリカド
鉄棒の下では仲間たちがマットを敷いて備えている。こういったイラストもいちいちかわいい。
スティックはハリネズミに乗せやすい順から、黄色1点、緑2点、青3点となっており、1位が確定した時点で、残りのプレイヤーは手元のスティックの合計点を比べ、より低い点数のプレイヤーが上位となります。

ちょっとした工夫ですが、ドイツ系ボードゲームにはよくあることであり、これによってトップが大差をつけて逃げ切りになりそうになっても、きちんと2位争いがされます。

ゲームを広げているだけで愉しい気分になれる

クリカドは周りのアートワークも非常にかわいく、それだけで愉しい気持ちになります。またゲームのボックスが単なる入れ物ではなく、鉄棒の土台として利用されているところもグッドアイデア。

対象年齢は5歳以上から。見た目のキッチュさ、直感的に分かるルール、盛り上がりの緩急、すみずみまで配された工夫。秀逸な子供用ゲームのひとつだと思います。

こどもの日に一緒に遊びたいゲーム中編に続く⇒

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