「ファミ通キューブ+アドバンス」の豪華すぎる雑誌付録 |
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───「ファミ通キューブ+アドバンス」最新号(2004年1月号)には「ポケモン シートマグネットパズル」、前月号には「星のカービィ スペシャルDVD」が付いていましたよね。もう、雑誌の「付録」という概念を越えています。
水ピン 本当にそうですね(笑)。
───「本当に590円でいいんですか?」って思ってしまうくらいです。実際、あんな豪華な付録ばかり作っていて採算は大丈夫なんでしょうか?
水ピン ギリギリ大丈夫です(笑)。それはもう、地道な商売をしてますよ。
───編集部内にこういった付録を作る別チームがあるんですか?
水ピン いえ、ありません。編集部には僕を入れて9人しか居ないので。週1回全員が集まる会議でも、毎回みんなで付録について考えています。○○というソフトが出るからこんな付録はどうでしょうか、とメーカーさんに提案したり、逆にメーカーさんから提案していただくこともあります。
───いつごろから準備を始めるんですか?
水ピン 本は、発売のだいたい10日前に出来上がってればいいんですけど、付録は1ヶ月前には出来上がってないといけないんですよ。なので、準備を始めるのは本よりも1ヶ月くらい早いですね。
───ちなみに、個人的に一番ビックリした付録は、2002年12月号の「スマブラCD」です。あのときほど、ゲーム雑誌の発売日が待ち遠しいことはなかったですね。
水ピン 正直、3年くらい前までは、ウチがこういった付録の提案をしても、断られても仕方がないような存在だったんですよ。でも最近は、メーカーさん側がソフトの広報手段のひとつとして、ウチの雑誌に付録をつけるという選択肢を考えてくれるようになったんです。それが本当に嬉しいですね。
───お2人が個人的に特に思い入れの深い付録はありますか?
ローリング内沢 う~ん、こういう豪華な付録になったのは、1年くらい前からですよね。
水ピン 「スマブラCD」からは特にスゴくなりましたね。それ以前は攻略小冊子の付録が多かったんですが。
ローリング内沢 水間編集長も、作った側としては「スマブラCD」には思い入れがありますよね。
水ピン 苦労しましたからね~。
ローリング内沢 最近だと、僕がいち読者として嬉しかった付録は「カービィのビーチボール」ですね。ちゃんと使えるし、モノがデカいので何となくお得感もあるし(笑)。
───その付録は、夏のちょうどいい時期に出たんですよね。
水ピン でも、冷夏でなければもっと売れてたと思いますよ(笑)。
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<目次> |
◆他誌とは違う「ファミ通キューブ+アドバンス」 読みやすく、親しみやすく、“読者”に一番近い雑誌を目指して! |
◆“クロスレビュー”の採点ポリシー 10点つけたソフトではなく、7点つけたソフトを買うことがある! |
◆「おまけ」の概念を超えた、豪華すぎる雑誌付録 サントラCDやらDVDやら、こんな付録ばかり作っていて大丈夫? |
◆「週刊ファミ通」創刊の経緯と、その成功の秘訣 読者と同じ目線で雑誌を作ることの重要性! |
◆ファミ通編集者の考える「ゲーム産業の今とこれから」 技術ではなく、アイディアの革新が求められている! |
◆オトナにも買ってほしい「ファミ通キューブ+アドバンス」 「ファミ通キューブ+アドバンス」を読めば、子供たちの気持ちがきっと分かる! |
【はみだしインタビュー】 ファミ通キューブ+アドバンス編集者に一問一答! |