発売2ヶ月ほどでプロモーション終了

トモダチコレクションの図
トモダチコレクションのように、発売後も長期に渡ってプロモーションが展開され、大きく販売本数を伸ばしたタイトルもあります。
発売後の宣伝というのは、売れ行きによって修正が加わります。たくさん売れたゲームは、発売後もプロモーションを大きく仕掛けることが可能になりますし、売れなかったゲームは、予定していたプロモーションを縮小することで帳尻を合わせようとする場合があります。これによって、売れるゲームはよりたくさん売れ、売れないゲームはさらに売れなくなるという状況が作られやすくなります。

数少ないロングランヒットタイトルを除いた多くのゲームは、発売から2ヶ月ぐらいでプロモーション展開が収束していきます。これは、中古ソフトが回転しはじめる時期と大体同じくらいです。もっとも、販売数10万本以下のタイトルは、中古も市場が成立しにくく、まだまだ宣伝する価値はあるかもしれません。ただし、先程お話した理由から、売れないソフトほど早期にプロモーション終了となるのが現状です。

ネット通販、オンライン販売で広告宣伝は変わるか?

オンライン販売の図
販売のチャンネルが多様化するに従って、ゲームのプロモーション手段の比重も変わってくるかもしれません。(イラスト 橋本モチチ
ゲームの広告宣伝、時系列にそってどういった媒体のものが何を狙いとして行われていくかをご紹介してみました。最後に、こういった宣伝手法が変わるかも? というお話をしたいと思います。

ゲームはかつてお店でしか買えませんでした。しかし今はオンラインショップからダウンロード購入したり、また、Amazon、楽天などのオンライン通販も発達してきています。既にオンライン通販の影響は大きく、販売本数の少ないゲームになればなるほど全国のお店の棚に十分な数を並べることは難しことから、お店で買えないユーザーが集中します。なかには、ジェンタープライズから2010年7月29日に発売されるニンテンドーDSのウィザードリィ ~忘却の遺産~のように、はじめからAmazon専売なんていうタイトルもでてくるようになりました。

少し飛躍した話をすると、今話題のiPadやiPhone、iPod touchなどで遊ばれているゲームはどうでしょうか。こちらはApp Storeでのオンラインダウンロードのみになります。従って、App Storeで表示される人気ランキングが非常に重要視されます。また、単価が非常に安いためなかなか大掛かりな宣伝は難しいという状況もあります。

こういう販売形態になれば、Webプロモーションの重要性が高まるのは想像に難くないところです。ゲームの宣伝はゲームの流通と密接に関わっているということは今回お話した通りです。そして、その流通の形が、少しずつ変化を見せています。これからゲーム販売の窓口が多様化するに従って、宣伝の形もおそらく変化していくでしょう。

ゲームをどこでユーザーに知らせて、どこで販売するのか。今までと同じ方法で良いのか、変わらなければいけないのか、もしかするとそれはターゲットや販売の規模によって、よりたくさんの手段の中からゲームごとに適切なものを選んでいくことが、以前にも増して重要になっていくのかもしれません。

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