ユーザーに買ってもらうためと、お店に買ってもらうため

CMをするハード達の図
ひとくちにプロモーションといいますが、タイミングや媒体によってその狙いは大きく変わってきます。
どんなに面白いゲームを作っても、宣伝しなければ売れない、なんて話、よく聞きますね。ゲームの宣伝には大きく分けて2つの役割があります。

1つは当然、ゲームユーザーにゲームを買って貰うための宣伝です。では、もう1つはなんでしょう? それは、ゲームのお店にゲームを買って貰うための宣伝です。メーカーは直接ユーザーにゲームを売っているわけではなく、問屋さんやお店に売っているので、流通対策と呼ばれるようなものが必要になります。ゲームのプロモーションにはその意味合いも含まれるということです。

今回は、時系列に沿って、ゲームのプロモーションがどんな役割、狙いで、どんな方法を使って行われているかというお話をしてみたいと思います。ただ、最初にお断りしておくと、宣伝、広告というものは何か決まりがあるわけではありません。また、常に新しいものが求められ、ケースバイケースで変化するものです。なので、ご紹介するのはよくあるパターンというようなことで、必ずしも全てのゲームに当てはまるとは限りません。

以上をご理解いただきましたら、早速初期のプロモーションからご説明していきたいと思います。

半年前 流通向けプロモーション

ゲーム雑誌の図
コアユーザーとの濃密なコミュニケーション手段として、ゲーム専門誌は重要な役割を持ちます。また、業界関係者がチェックする媒体でもあります。
早いものだと半年以上も前から、ゲームの情報を露出を増やしていきます。多くの場合はゲーム雑誌や、あるいは公式Webサイトなどが中心となり、自分で能動的に情報を探すコアユーザーをターゲットにして、話題づくりをしていきます。

こういった早期のプロモーションには重要な役割として、バイヤー、つまりゲームの買い付けをする流通関係の人達へのアピールという観点があります。発売日がまだまだ遠いのにユーザーへアピールしても、購入意欲を半年間持続させるのは大変なことです。しかし、ゲームのお店はユーザーよりもずっと先に発注をするので、その時点でメーカーとしては盛り上がっていて欲しいわけです。

ゲーム専門誌はゲームユーザーの読み物であると同時に、ゲームバイヤー情報誌としての側面もあります。このゲームが盛り上がってる、このゲームが次は来そうだと、チェックされるわけです。そこで、早い段階でゲーム雑誌などを中心に情報を露出していきます。

ここから、2ヶ月前、発売前後で広告の意味が変わってきます。