ミスさえ楽しい、NewマリオWii(2ページ目)

4人まで一緒に遊べる新しいマリオ

2人以上が同時に画面にいるわけですから、高いところにあるコインを協力してゲット、なんてこともできたりします。

ややもすれば、DS版とそれほど変化の無いような印象のNewマリオWiiですが、1番の特徴は、最大4人まで一緒に遊べる同時プレイです。同時プレイをするとどうなるか簡単にご説明しましょう。

4人でプレイする場合は、マリオや、ルイージ、キノピオといったプレイヤーキャラクター4人が画面に登場し、一緒にステージを進んでいきます。マリオ達のいる場所が離れると、ある程度までは画面が縮小してより広い範囲が表示されるようになります。それ以上離れると、一番前を進む人にあわせて強制スクロールという形です。アイテムは、1つのハテナボックスから人数分のアイテムが一気に飛び出します。そして、全員がゴールの旗にしがみつくか、最初の人がしがみついてから一定時間がたつとクリアです。

1人が死んでもそのままゲームは続行し、数秒するとシャボン玉の中に入った状態で空中をふわふわと飛びながら画面に登場、シャボン玉を仲間に割ってもらうことで復帰します。それぞれが復帰する間もなく全員ミスをしてしまうと、その時点でステージクリア失敗。やり直しになります。

苦しい時は仲間だけど、楽な時は敵同士

協力したり、足を引っ張り合ったりしながら同時プレイを楽しむ面白さは、ファミコン時代の名作アイスクライマーを彷彿とさせます。

このマルチプレイがよく出来ているのは、全員が同時にミスをすると、ステージクリア失敗で全員やり直しになりますが、1人がミスをしただけでは他のプレイヤーに影響が無いという部分です。

そうするとですね、大変に難しいステージでやられそうだと、みんな一生懸命協力します。次々にミスが起こるような状況であれば、ひとりでも先に進ませて、安全な場所まで辿りついてもらおうと考えます。俺の屍を越えていけ状態です。

逆に、比較的安全で楽なステージだとどうなるか。簡単にはミスしそうもないステージだと、今度はいたずらしようと思うんですね。1人がミスをしても、すぐ復帰できてステージクリアには問題ないので、いたずらやいじわるをして遊びだすんです。

そうやって、うまい具合に協力したり、いじわるしながら、難しいステージも、楽なステージも、みんながお互いを踏んづけたり、持ち上げたり、アシストしたり足を引っ張り合ったりしながら、常にワイワイ、ギャーギャーいって遊ぶんです。

このことによって、NewマリオWiiはアクションゲームが持つ宿命的な課題をクリアしています。