テレビでテレビゲームを遊ぶ理由が必要

WiiFitの図
2009年10月1日に発売されたWii Fit Plusは、据え置きハードで遊ぶ理由が分かりすいソフトです。(イラスト 橋本モチチ
携帯ゲームハードが主流になり、立場が逆転すると、据え置きのゲームハードは改めてユーザーにプレゼンテーションする必要がでてきます。テレビでゲームをすると何が素晴らしいのか。最後にこの点について、3つ例を挙げてお話しようと思います。それぞれは、据え置きハードの優位性ですが、課題をはらんでもいます。

1つ目は、映像や音。2009年の年末商戦でPS3最大の目玉となるであろうキラータイトル、ファイナルファンタジー13(以下FF13)はまさにこの路線です。緻密なCGと、オーケストラのBGM、流石に携帯ハードのゲームとは比べようもありません。しかし、この方法で差別化する場合、ちょっとやそっとの映像では駄目です。ユーザーを驚かせるぐらいのインパクトが必要になります。FF13ほどのタイトルであれば申し分ありませんが、どうしても売れるソフトは大作に限られていってしまうのが問題です。

2つ目は、オンラインサービス。オンラインに初期の頃から積極的に取り組んでいるのは、Xbox 360ですね。もちろん、携帯ゲームハードでもオンライン対戦や協力プレイはできますが、多人数で、ボイスチャットもしながら、となるとスペック的に厳しい部分もあります。また、携帯ハードは直接の無線通信によるマルチプレイが主流になりつつあることからも、住み分けが可能かもしれません。ただし、オンラインサービスは、接続の手続きや、課金の問題など、まだまだクリアするべき課題があります。

3つ目は、インターフェース。任天堂のWiiがこの路線ですね。WiiリモコンやバランスWiiボードを使った新しい遊びは、携帯ゲームハードには真似できません。問題点としては、現状でWiiのインターフェースを上手に使ったヒット作のほとんどが、任天堂によるものであるということ。やはり、たくさんのメーカーから多様性のあるゲームが出てこそ、ゲーム業界は盛り上がります。Electronic Entertainment Expoで発表された、PS3のモーションコントローラー、そしてXbox 360のProject Natalが発売されることで新しいインターフェースがスタンダードになると、状況が変わる可能性はあります。

分かりやすくする為に、それぞれ具体的なハードと絡めながら例を挙げましたが、3つの点は全ての据え置きハードにとっての携帯ハードに対する優位性でもあります。しかし、いざその優位性を並べてみると、逆にそれが生かせていない現状から、課題の方がくっきりと浮かび上がります。

テレビの前に座ってもらって、何時間もゲームを遊んでもらうということは大変なことなんです。据え置きのゲームは、ハードも、ソフトも、何でテレビの前でゲームをする必要があるのかを、もういちど真剣に考えなくてはいけないように思います。

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