みんなのゲーム戦略

Newスーパーマリオブラザーズの図
ニンテンドーDSでは500万本を超える超ヒットのNewスーパーマリオブラザーズ。4人同時プレイでどんなゲームにしあがるのでしょうか(イラスト 橋本モチチ
任天堂がこのWiiスポーツリゾートで挑戦しているのはコアユーザーの獲得です。それも、ただコアユーザーを獲得するだけではなく、今までどおりライトユーザーや非ゲーム層への拡大をしながらの、コアユーザーへの獲得です。つまり、全ての人に遊んでもらえるゲームです。

Wiiスポーツリゾートのピンポンが素晴らしい点の1つは、まず振るだけで遊べること。大人も子供も、ゲームをやる人もやらない人も、誰でも簡単に遊べるのはWiiスポーツの時と同じです。素晴らしい点のもう1つは、繰り返しのプレイに耐えられること。コアユーザーがやりこんだ時、あらたな展開を見せてゲームを複雑にしていきます。しかも、操作そのものは複雑化しないで、です。このことは、ピンポンだけに言えることではありません。Wiiスポーツリゾートに収録された多くの競技で、敷居の低さと、ゲームの奥深さを両立しています。

Wiiはライトユーザーや、ゲームをいままでしなかった人をゲームの世界へ招待しました。しかし、新しいユーザー拡大には目を見張るものがある一方で、従来のゲームユーザーの獲得はイマイチ進んでいない感もあります。その点で、ゲーム機のスタンダードたる地位を獲得してたくさんのサードパーティーから多様なゲームソフトが発売されるニンテンドーDSにはまだ及びません。発売されるタイトル数も、据え置きのトップを走るハードとしては、あまり多くありません。

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この状況を覆すべく、任天堂が打ち出している方針が、1つの商品で全てのユーザーに満足してもらえる、みんなのゲームの実現というものです。この戦略そのものがうまくいくかどうかを判断するには、いま少し時間の経過をみなければなりませんが、Wiiスポーツリゾートという商品は、見事なまでの完成度によって確かにライトユーザーからコアユーザーまで楽しめるゲームに仕上がっています。

このみんなのゲーム戦略で、次に掲げているタイトルがWiiで発売予定のNewスーパーマリオブラザーズWiiです。NewスーパーマリオブラザーズWiiは4人でやれるスーパーマリオということですが、Wiiスポーツリゾートにならうのであれば、これも簡単に誰でも楽しめる操作でありつつ、コアゲーマーをも唸らせる仕上がりを目指すということになります。

任天堂は、本当に難しいチャレンジを選択しています。しかし、これをやり遂げた暁には、WiiはDSに並ぶゲームハードのスタンダードになれるのかもしれません。

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