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100万人が遊ぶゲームを作ったベンチャー(3ページ目)

iPod touchやiPhone用のゲームを制作し、無料版で100万、有料版でも18万というダウンロード数をたたきだしたパンカクというベンチャー企業。彼らの成功の秘密について、聞いてきました。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド


日本発世界へ

Wi-Fiによるオンライン対戦が実現すれば、家にいながら遠くの人とLight Bikeを楽しむこともできるようになりますねガイド:Light Bikeについて、今後どのような展開を考えているのでしょうか?

塚田:今考えている、開発しているのが、インターネットオーバーでの対戦の開発です。現状でLight Bikeは、iPod touchやiPhone1台の両側を1人ずつが持って操作する2人プレイ、さらにローカルな環境でWi-Fiをつかって2台のハードを通信させ、合計4人まで対戦ができますが、オンライン対戦は実装されていません。オンライン対戦を可能にして、そこに接続したユーザーにIDを配布し、ポイントなどのシステムをやってLight Bikeのユーザーをコミュニティ化していきたいと思っています。そのネットワークに次回作のゲームなども対応させていって、パンカクのブランドファンを作っていく、というようなことをやりたいと考えているんです。

ガイド:なるほど、では、パンカク全体としてはどのような展開をお考えでしょう。

柳澤:まず、パンカクという会社は「ソフトウェアを通じてたくさんの人に良いインパクトを与えたい」という思いから2007年に立ち上げました。私自身がプログラムが好きだということもありますが、プログラマーという人間の可能性、プログラマーが1人で社会に与えられる影響力というのは凄く大きいと考えています。そういうソフトウェアの力を使って、Webサービスであるとか、アプリケーションを多くの人たちに使ってもらうことで、社会に良い影響を与えていきたいと思っています。

柳澤:もう少し具体的に言いますと、iPhoneやGoogle Androidなどの、グローバルに展開可能な、モバイルプラットフォーム上のアプリケーションを展開するということを考えています。今後新しい端末であるとか、魅力的なプラットフォームが出てきたら、いち早く参入を狙っていきたいです。今既に世界全体で見て携帯の普及率ってすごいじゃないですか。今後、世界中の何億人とか何十億人という人たちがスマートフォンを手にして、アプリケーションが1ドルとか、0.1ドルとか、非常に安い価格で配布されるのが当たり前になる時期が来るように思うんです。そういったときに何億人もの人々にコンテンツ、アプリケーションを提供できる、作る力を持った企業になっていたいと考えています。

ガイド:お2人からは、時代の少し先、1歩前を歩いてアプリケーションやWebサービスを投入していきたい、そんな気持ちが伝わってきますね。

柳澤:そうですね。ですから、欲しい技術者なんかも、情報の感度が高くて、どんどん試しに作ってみたりとか。そういう開発者を多く集めたいなと思っていて、実際に集まりつつ、あります。

ガイド:今も、技術者の方を募集しているんですよね?

柳澤:はい! それは是非書いておいていただきたいですね。飛びぬけた能力を持っている技術者の人たちと少数精鋭でやっていきたいと思っているので。

ガイド:分かりました。それでは、新しいことに挑戦して、プログラマーの可能性を拡大してみたいという人は、是非、パンカクの扉をたたいてみてください、ということで締めくくらせていただきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。

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