今1番売れているのはPSP
PSPは、DSの陰に隠れていた感はあるものの、ゆっくりと普及を伸ばし、市場を構築しつつあります |
PSPの勢いは一時的なもの、と言い切ってしまうのは簡単なのですが、実は、累計販売台数においても見逃せない事実があります。というのも、既にPSPの累計販売台数は900万台弱に到達しています。このまま行けば1000万の大台に乗るのも時間の問題でしょう。携帯ハードにおいても、据え置きハードにおいても、市場において2番手に甘んじたハードというのは、どんなに売れても600万台程度が上限で、1000万台に届いた例はありません。ということは、いくらPSPがDSに対して後れをとっていると言っても、過去の2番手、3番手ハードと同列に語ることはできなさそうです。
PSPはどうしてここまで売り上げを伸ばしたのか、そしてこの勢いは続くのか。PSPのこれまでと、これからについて、少し考えてみたいと思います。
転機は新型 マルチメディア端末としてのPSP
秋口に軽くなった新型が登場し、勢いをつけて年末商戦へと突入しました |
新型PSPの売りはいくつかありますが、特に目玉となるものは、まず軽くなったこと、それからワンセグチューナーに対応したこと、そして映像をテレビに出力できるようになったこと。この3つの要素、ワンセグ以外は携帯ゲームハードとして進化したようにも感じますが、一方で、携帯マルチメディア端末として汎用性、拡張性が高まり使いやすくなった印象がとても強いように思います。その意味で、マルチメディア端末としてのPSPの魅力が高まって売れたといえるかもしれません。
ハードの勢いがついたこの最高のタイミングで、PSPのキラータイトル、モンスターハンターポータブル2ndG(以下モンハンP2G)が発売されます。