ゲーム業界ニュース/ゲームとビジネスニュース

結局PSPをどうするのか(3ページ目)

新型が登場して以来、本体売り上げ絶好調のPSP。キラータイトルモンハンP2Gもブレイクし、勢いに乗っています。しかし、だからこそ、PSPに重要な時期が訪れているかもしれません。ゲームの今を考えます。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド


絶好調のPSPの行く先は……

岐路に立つPSPの図
もしかすると、PSPは大きな岐路に立たされているかもしれません。もう一度、PSPってどんなハードなのか、考えてみる必要があるようにも思います
PSPが好調を維持し、モンハンPに他のソフトが続き、市場を確固たるものにするにはもうひと山、ふた山あるように思います。それは、PSPの方向性の問題です。それは例えば、モンハンPは中高生に人気があると言われていますが、ではPSPは中高生向けハードとして展開していくのか、というような話です。

PSPのハード戦略は、今までここのところに大きな揺らぎが見られています。例えば、新型PSPの方向性、PSPでワンセグ放送を視聴、録画したり、テレビ画面に映像を出力したりということは、AV機器に対して比較的コアな層に対するアプローチではないでしょうか。しかし、新型PSPのカラーバリエーションは、ローズ・ピンクや、ラベンダーパープルといった女性層を意識した色をかなり入れています。

また、プラットホームフォルダーであるソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)が最近リリースしているPSPタイトルを見てみると、勇者のくせになまいきだ、無限回廊、ニッポンのあそこでなど、大作ではないけれど切り口のよい、初代PlayStation(以下PS)の頃、ライトユーザーをガッチリ掴んだパラッパラッパーやIQを彷彿とさせるようなタイトルが並んでいます。

バリエーションに富んだコンテンツがあることは悪いことではありません。初代PSやPS2は、色んな角度から、色んな層へアプローチするソフトやサービスがあったことを、メジャーハードという存在感で結果的にまとめ上げています。とにかく色々あるから、PS2を買っておけば安心だ、ということですね。では、PSPは、このバラバラの点を1つの線に繋げることが果たしてできるのでしょうか? 

モンハンPというキラータイトルシリーズは、PSPの方向性に大きな影響を与えるタイトルでしょう。しかし、実際のところまだ方向性が定まっていないようにも感じます。結局PSPをどうするのか、それがSCEが持つ大きな課題ではないでしょうか。

【関連記事】
モンハンが到達した、任天堂のいない場所(AllAboutゲーム業界ニュース)
DS×PSP 携帯機戦争はハッピーエンド?(AllAboutゲーム業界ニュース)
そろそろ買い時? PSPの愉しい使い方(AllAboutゲーム業界ニュース)
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のゲームソフトを見るAmazon で人気のゲームソフトを見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます