モンスターハンターP2G出荷ミリオン突破!
発売当日は量販店で行列もでき、ビッグタイトルの存在感を示しました |
そもそも、PSPで100万本を突破したタイトルは、前作にあたるモンスターハンターポータブル 2nd(以下モンハンP2)だけだったりします。ハードの普及は800万台を超えていながら、イマイチ売り上げが伸びないPSPのソフト群にあって、モンスターハンター(以下モンハン)シリーズはまさに別格の売り上げといったところです。
そして、モンスターハンターが開拓した市場は、どうやらPSPやWiiなどの、ハードの行方にも大きく影響していきそうなのです。
PS2のオンラインゲームがPSPで花開く
持ち寄って友達と一緒に遊べるPSPのモンハンは、中高生を中心に広がっていきました |
初代モンスターハンターの売り上げは約30万本。6日でミリオン出荷を達成したモンハンP2Gと比べてしまうと寂しい気もしますが、PS2の頃はまだオンラインに対応したゲームというのは少なく、あまりユーザーにも広がっていませんでした。そんな中で新規シリーズが30万本売れるというのは、非常に好調な出だしであったと言えます。
そこから、モンスターハンター2が倍の約60万本、プラットフォームをPSPに変えたモンスターハンター ポータブルが70万本弱。ここまではPS2のマーケットと同じ規模でPSPに展開していますが、ここからジワリ、ジワリとマーケットが広がります。モンスターハンターポータブルは廉価版のモンスターハンター ポータブル the Bestがさらにじわじわと売り上げを伸ばし、あわせて100万本近いところまで販売を伸ばします。その後は、モンハンP2が約160万本、モンハンP2Gは発売6日で出荷ミリオン達成という快進撃を繰り広げています。
もともとPS2のオンラインゲームとしてはじまり、PSPでジワジワとマーケットを延ばして、発売とほぼ同時に100万本を出荷するにまで至ったというモンハンの売れ方は、かなり特殊なマーケット構築の仕方をしているように思えます。次は、モンハンのマーケットがどのように形成されていったかを、もう少し具体的に考えてみましょう。