ハンバーガーはローカライズされている
私もアメリカに行った時、そのサイズにはちょっと驚きました。これをそのまま日本にもってくるわけにはいきません |
まず量が違います、ハンバーガーもポテトも飲み物も北米の方が遥かにビッグサイズです。北米の量でそのまま日本に出したら、とても食べきれないという方がたくさんでることでしょう。それから、メニューも違います。テリヤキバーガーなんて北米では見かけません。これは日本人好みの味を作るために開発されたハンバーガーなんですね。
違いをあげていけばキリがありませんが、このように、地域にあわせてカスタマイズすることをローカライズと言うわけです。また、実際どのようにローカライズするかを考えることを、地域の市場ごとに戦略を立てるという意味で、エリアマーケティングといいます。
つまり、マクドナルドはしっかりとしたエリアマーケティングを行って、言語だけではなく、量や、味なんかも日本向けにローカライズして商品を提供していたというわけです。これをゲームに置き換えた場合、ただソフトを翻訳するだけでは駄目だということがわかりますよね。
日本のコアユーザーは北米ではライトユーザー?
GTAは過激な暴力表現が問題になり、地方自治体によるゲーム規制のきっかけにもなっているソフトです |
例えば、ヘイローというゲームをご存知でしょうか。あるいはグランド・セフト・オート(以下GTA)はどうでしょう。聞いたことぐらいはあるのではないでしょうか。どちらのゲームも、最新作が今年Xbox360で発売されることが決定していまして、北米では目玉のタイトルとなっています。
ところが、どちらのゲームも、難易度が高く複雑なジャンルのゲームで、日本でこれらのゲームをやっているユーザーというのは、かなりのコアゲーマーに分類されてしまうんですね。北米でヘイローやGTAは普通のゲームユーザーがプレイするソフトであり、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのような、いわゆるキラータイトルと呼ばれる存在です。しかし、日本ではマニア向けのニッチな商品になってしまうわけです。
これらのソフトは日本においてもコアユーザー向けにスマッシュヒットを狙うという意味では、非常に心強いタイトルです。しかし、ハードを普及させる為にはもっとローカライズされたソフトを発売する必要があると思われます。
特にヘイローはMS自ら発売するXbox360独占タイトルであり、こういったソフトを日本においてもキラータイトルにしていく為にも、導入として入りやすいソフトの存在は必須です。つまり、ヘイローやGTAの持つ面白さの要素を失わないように、尚且つテリヤキバーガーのように日本人好みに味付けをした、別のソフトの開発まで視野にいれていかなければいけないはずなのです。
【関連記事】
GTASA発売 ゲーム規制を考える(AllAboutゲーム業界ニュース)
ソフトだけではまだ足りません、Xbox最大の武器であるXboxLiveについてもローカライズが必要です。