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ゲームとゲームユーザーとWeb2.0(2ページ目)

今、インターネットの形が変わり、コミュニケーションの形が大きく変化してきています。Web2.0という言葉の意味を解説すると共に、ゲームユーザーの新しいコミュニケーションについて考えてみたいと思います。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド


Web2.0って何?

梅田氏の図
梅田望夫氏ははてなブックマークを提供している株式会社はてなの取締役でもあります
もともとはアイルランド人のティム・オライリーという人が提唱した概念で、日本では梅田望夫氏ウェブ進化論という著書によって、広く知られるようになりました。新しいインターネットの形として、本が一冊かけてしまうようなお話ではあるのですが、ここでは分かりやすく、ごくカンタンにご説明してみたいと思います。

一言で言ってしまえば、情報の共有の仕方が変わった、ということです。少し前までのインターネットというものは、検索技術が未熟でした。ですから、たくさんの情報が玉石混交になっている中で、玉と石を見分けることができませんでした。

結果として、個人のホームページ、あるいはメールのやり取りなどで知り合い同士が繋がるか、もしくは企業などの大きな組織が作るものが、Yahoo!などのポータルサイトに登録されて広く発信されるような状況でした。それはつまり、個人の間でやり取りをする電話や手紙の延長だったり、一部の発信者だけが広く発信できるテレビや新聞、雑誌の延長でしかありません。

そこに、情報の検索の技術や、整理の方法が進化して、玉と石が区別できるようになると、大変化が起こります。インターネットの情報の海に潜んでいた情報が、突如脚光を浴びるのです。

はてなブックマーク 情報共有の新しい形

ちょっと分かりにくいので、ひとつ具体的な例をだして説明してみましょう。みんなのブックマークを共有して、Webサイトを、どんな人にどのくらいブックマークされてるかで整理していくはてなブックマークというサービスがあります。

利害関係の無い各々がブックマークするわけですから、有名かどうか、プロか素人か、大きな組織か個人か、そんなことは全く関係なく、それぞれ便利だとか面白いだとか思った所にブックマークが集まりますね。それが検索結果に反映されてさらに多くの人の目にとまるようになります。見事に玉と石を区別できるようになる仕組みですね。これをソーシャルブックマークと呼んでいます。

そしてこのことは逆に言えば、誰でも表現者として発信すれば、見てもらえる可能性があるということを意味します。そうやって情報を発信する側と、受ける側、そして整理する側の区別無く、コミュニケーションが行われるようになっていくことによって、インターネットの形が変わってきたのです。そしてその波は、ゲームユーザーにもやってきています。

【関連サイト】
はてなブックマーク - ソーシャルブックマーク

次は、Web2.0によって変化していったゲームユーザーのコミュニケーションについて具体的にお話してみたいと思います。
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