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ファイナルファンタジー 20年の軌跡(2ページ目)

ゲームをやる人で知らない人はいないというぐらい有名なRPG、ファイナルファンタジーが今年で20周年を迎えます。ファミコン時代からPS3で発売予定の新作まで、その20年の軌跡を追ってみたいと思います

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド


スーパーファミコン時代 成熟の課程

1991年7月19日、対応ハードをスーパーファミコンに移してファイナルファンタジー4が発売されました。ファミコンの頃からハードの性能が向上したこともあり、ファイナルファンタジーシリーズの持つ高精彩なグラフィックと映画的でドラマチックなストーリ展開という武器強く打ち出すことに成功したタイトルです。

さらに、3のジョブチェンジシステムを進化させ、未だにファイナルファンタジーシリーズ屈指のゲームシステムを搭載していると呼び声の高いファイナルファンタジー5、そしてスーパーファミコン後期にはハード性能の限界まで引き出したとさえ言われる高い完成度のファイナルファンタジー6を発売します。作品のクオリティ、人気ともに、RPGの最高峰と呼ばれる地位を獲得しました。

【関連サイト】
ファイナルファンタジーシリーズのリメイクはこちら
FINAL FANTASY 4
FINAL FANTASY 5 ADVANCE
FINAL FANTASY 6 ADVANCE

PS時代 大進化

ファイナルファンタジー7の図
CGムービーで表現されるイベントシーンでは、多くのユーザーが圧倒され、手に汗握りました
スーパーファミコン時代の終焉と共に、ゲーム業界では3大ハードが市場を争う戦国の時代に突入します。ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)の初代Playstation(以下PS)、セガのセガサターン、そして任天堂のNintendo64が三つ巴になってシェアを争っていたのです。その戦いに終止符を打ったのが、ファイナルファンタジー7です。

今まで任天堂ハードでリリースしていた流れを断ち切って、SCEのPSで開発されたそのグラフィックたるや、文字通り見たことも無い新しい映像表現でした。ポリゴンの採用により自由に歩きまわれる3D空間、大迫力の演出で登場する召喚獣、要所要所で挟まれるムービーシーンでは息を呑みました。

それまで拮抗していたハードの市場争いはファイナルファンタジー7の登場により一気に流れがPSに傾き、その後10年以上に渡る据え置きゲーム機のトップシェアをSCEにもたらします。

PS時代では本編以外の展開も積極的に行うようになります。本編では乗り物として登場する黄色い鳥のような動物のキャラクター、チョコボを主人公にしたチョコボの不思議なダンジョンやチョコボレーシングなどのチョコボシリーズ。また、ファイナルファンタジーの世界観を継承したシミュレーションRPGのファイナルファンタジータクティクスなど、RPG以外のジャンルにもファイナルファンタジーブランドのソフトを展開していったのです。

今日のファイナルファンタジーのように、本編のみならずそのブランドを有効活用して様々なジャンルに飛び出していくという方向性は、この頃築かれたものと言えるでしょう。もちろん本編もファイナルファンタジー8、ファイナルファンタジー9とリリースされ、常に最新の映像表現を追及するゲームタイトルとして、その地位を確実なものにしていきました。

磐石の地位を築いてきたファイナルファンタジー。Playstation2では、さらなる試みに挑みます。
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