初回出荷10万台!? PS3大争奪戦!
PS2の時の10分の1の出荷数。PS3は手に入れるのも一苦労です |
PS3争奪戦の混乱の様子とそこに起きた価格高騰の現状。そしてこの混乱の中、12月2日に発売される任天堂のWiiも含めた、品薄が予想される次世代ゲーム機を買う方法までをご紹介していきたいと思います。
発売前から価格が高騰
2006年9月6日、SCEはPS3に搭載される大容量次世代DVD規格のBlu-rayDiscに使われる、青紫色発光ダイオードの生産が遅れている為として、欧州の発売を3月に延期を発表しました。さらに当初全世界で年内400万台出荷予定を大幅に減少して200万台に、日本の初回出荷はたったの10万台という、PS2の後継機として予想されるPS3の市場規模から考えると極めて少ない出荷数が提示されたのです。発売日にPS3が欲しいユーザーは当然予約に走ることになりますが、何しろこの出荷数です、多くの小売店ではあまりに少ない納品数の為、予約を取ることすらままなりません。インターネットで予約が受け付けられるところがあると、ものの数分、あるいは数十秒で完売になるような状況が続きました。
インターネットのオークションでは、まだ発売日になっていないというのに、予約できた人がPS3をオークションに出し始めます。価格はなんと予約券だけで2万円から3万円。任天堂の次世代機、Wiiが25,000円、またマイクロソフトの次世代機であるXBOX360のコアシステムが29,800円ですから、予約券だけで3万円というのがいかにとんでもない値段かお分かりいただけると思います。そしてもちろん、予約券ではなく、11月11日の発売と同時にPS3本体を渡すという場合はもっと高額で、10万円を超えるものまでありました。
次ページでは価格高騰の原因のひとつである転売屋と言われる人たちの存在、そして極度の供給不足のまま突入した発売日の様子をお話します。