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『FF13』が楽しめる人とそうでもない人(2ページ目)

期待のRPG新作『ファイナルファンタジー13』が発売されて2ヶ月がたちました。このゲーム、どうやら楽しめた人とそうでもない人がいるようで…。

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

Blu-rayとPS3の力を余すことなく発揮

『FF13』のイベントシーンは、Blu-rayの大容量を生かしたプリレンダムービーと、プレイ中のキャラクターがそのまま演じるリアルタイム(レンダリング)ムービーにわかれる。

中でもプリレンダムービーの美しさは息を飲むばかり。次世代の映像美をしっかり堪能できるようになっており、さすがPS3、さすがBlu-rayと言いたくなる。
リアルタイムムービーはPS3内部で演算された映像だが、そもそものゲーム画面が美麗なためこちらも大変見ごたえがある。

本作は登場人物の心の葛藤を丁寧に描いている。プレイの合間に配置されたイベントシーンはキャラクター理解の助けになり、テンポも妨げない。

さすが『FF13』ともなるとソニーの期待も並々ならぬものがあると見えて、ソニーの液晶テレビBRAVIAに『FF13』用の画質設定まで用意されるという力の入りようだ。
もし対象のBRAVIAをお持ちなら、是非参考にして欲しい。

システムの解放タイミングが絶妙

ゲーム開始直後は進める道も一本で、戦闘時の選択肢もあまりない。
シナリオを進めていくごとに魔法を覚え、オプティマと言う戦略を切り替えるシステムを覚え、召喚獣を入手し、クリスタリウムという成長システムも利用出来るようになる。

『FF13』の「出来ることが増えていく」タイミングは絶妙で、計算され尽くしている。「そろそろ同じことの繰り返しになってきたな」と言う頃合を見て「次はこれね」と言わんばかりに提示される新要素。

これがなかなかに心地よく、すべての要素が解放される頃にはストーリーはもはや中盤である。
世の中のゲームには、説明不足のため折角の良いシステムを台無しにしているゲームも数多くある。しかし本作は(まるでリムジンにでも乗せられて目的地に向かっているかのように)しっかりとサポートされ、あらゆるシステムを快適に習得できる。

こうしてみると『FF13』は「魅力的なシナリオを進めつつ、斬新なシステムでやり応えのある戦闘を楽しむゲーム」と定義できる。
肯定的に捉えると、『FF13』の問題点も見えてくるのである。
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