世間の評価は真っ二つ?

PS3最大のヒット作!
『ファイナルファンタジー(FF)13』が発売されて2ヶ月が経過した。ネット上で猛烈な賛否両論を巻き起こしたのをご存知の読者は多いことと思う。
多くの批判は『FF13』が「他の多くのRPGの文法に則っていない」という部分に向けられており、案外ゲームの根本的なところに向けられていないことも多い。
また肯定的な意見は『FF13』の幾つかの欠点は認めた上で「面白い」と結論づけられたものが散見される。

筆者の考えとして、ゲームが万人向けである必要はないと思う。
「どんなユーザーに向けて作られたものか」を消費者が理解した上で、対象となる消費者が自分にあったものを手にするのが一番だと考えている。

では『FF13』はどんなユーザーが楽しめるものなのだろうか。あるいは、どう遊ぶとつまらなくなるのだろうか?
今回は『FF13』を極力肯定的に捉えて、ゲームとユーザーのマッチングについて考えてみたい。

飽きさせないスリリングな戦闘

そもそも筆者の周りでは『FF13』はかなり好意的に受け入れられている。「序盤が一本道」「敵が強い」などの声を聞くこともあるが、それもゲームを楽しむ上で「あそこは難しかったよな」といった表現で耳にすることが多い。

『FF13』の魅力として一番に挙げられるのは、戦闘ではないだろうか。
筆者としても久々に戦闘が楽しいRPGと出会えた気分だ。
身の回りで状況が刻一刻と変化し、その場その場で戦略(オプティマと呼ばれる役割分担)を切り替えてピンチを脱し、怯んだ敵に猛攻をかける。
その様子はあたかもアクションゲームのようだ。

一見すると、「たたかう」などのコマンドを選択するオールドスタイルのシステムに見えるので間口は広い。なのにその戦略性はとても新鮮なもので、大した敵ではないのに苦戦してしまったり、強敵に楽勝してしまったりといった「戦略を組む醍醐味」を味わせてくれる。

一本道でもいいじゃない

また、賛否両論のもととなる一本道シナリオもシナリオの理に適っている。
主人公たちは冒頭からすぐに追われる身となり、逃亡先の選択の余地の無い状況に追い込まれる。
街に立ち寄ることもできず、寄り道できるような場所も無い。

序盤の切迫した状況が良く表現されており、シナリオへの没入感が高まる作りではないかと思う。

そんなシナリオを生かすのが、「今まで見たことが無いような」幻想的なグラフィックだ。