CD『ベスト オブ キャンディーダルファー』
たまたま手元にあった女性サックス奏者、キャンディーダルファーのアルバムを再生してみた。意外と、と言っては失礼かもしれないが、サイズの小ささを感じさせない煌びやかな音に驚いた。
音それぞれの輪郭が細やかで、十分にPS3のアップコンバートの恩恵に与れる。スピーカー自体は小型だが、本体に組み込まれたスーパーウーファーがしっかりと低音をフォローするため力不足は感じない。
ピュアオーディオにこだわりのある人でなければ、充分音楽のリスニングにも耐えられると感じた。
BD『新世紀ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 序』
今回は今まで紹介するチャンスのなかった『新世紀ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 序』を視聴。のっけからものすごい密度の音が四方から鳴り響く、AVアンプの性能チェックにも適した作品だ。
本製品でも環境音、台詞、アクションシーンの重低音をしっかりと慣らし切り、やはりここでも最新の音声コーデックの実力を発揮してくれる。
驚いたのは音の定位の良さ。
本システムはセンタースピーカーのない構成なのだが、フロントにもう一つスピーカーがあるのではないかと思うほど台詞が聞き取りやすい。
そして群衆のガヤ、アナウンス音声、環境音などが自分を取り囲むような錯覚があり、サラウンド感を実感できる。
しかし肝心のアクションシーンでは音がフロントに集まるイメージで、この辺にバーチャルサラウンドの壁があるのかなと感じた。
ゲーム『キルゾーン2』
これも超大作にもかかわらず今まで紹介できなかったFPS『キルゾーン2』。他の惑星で起きる戦争を、主人公視点で体験するシューティングだ。
本作は映像の圧倒的なクオリティーが特徴だが、周囲を駆け巡る銃声、爆発音など、とにかく音の臨場感も半端ない。
冒頭でキャラクターが主人公に話しかけてくるシーンがあるが、この手のFPSの特徴として「話を聞いている間も好きなように動ける」というのがある。
試しに話すキャラクターの周囲をぐるぐる回ってみたが、相手が自分の背後になるとちょっと音像が遠のくような、独特な感じがした。
戦場ではとにかく押し寄せる音の塊を、小さいスピーカーでしっかりと聴かせてくれる。
コンパクトなシステムなのに低音から高音までしっかり鳴らすし、ニーズが噛み合っていればかなり活用できるだろう。