いまだに売れ続けるPS2
毎週5,000台ペースで売れているのはスゴイ。 |
その下にPS3、Xbox360と並ぶ状況だが、実はPS2の売り上げは値下げ前までのXbox360と大差ない。Xbox360は低価格版・ソフト同梱版の発売で売り上げを伸ばしているため今度は差が顕著になってくるだろうが、毎週数千台というペースで販売されているのは見逃せない事実だ。
未だPS3では買い時ではないという層が購入するのか、PS3に互換機能が無いから併せて購入するのかはよくわからないが、低価格化に成功したPS2のハードウェア売り上げが、SCEの大事な収入源の一つとなっているとも言える。
PS2はまだまだ現役選手で、PS3とはまたビジネスモデルが違うのだということなのだろう。
可能? 不可能? ソフトウェアエミュレーション
現行のPS3をそのまま使用し、互換機能が復活できないか…。そういう思いから要望が多いのが、ソフトウェアエミュレーションである。
初代PS3は、PS2の最小版とも言えるEE/GS(エモーションエンジン/グラフィックシンセサイザー)を搭載していた。PS2のCPU(頭脳)とGPU(画像処理チップ)をそのまま乗せてしまったわけだ。
現行機ではそれを廃してしまったので、PS2との互換機能は実現できない。
そこで、アプリケーション上でPS2を実現できないか、というのがソフトウェアエミュレーションだ。
実は海外でGSのみを搭載したPS3が発売されていた。
互換性はかなり落ちるようだが、これはPS3のCPUであるCELLで、それなりにEEがエミュレートできるということになる。
あとはGSのエミュレートだけ、ということだ。
このソフトウェアエミュレーションの噂、一時期はかなり信憑性の高いものとして広まったものだが、現在は下火だ。
設計的にPS2の互換が不可能という声も聞く。
だが、実現すれば、互換機能を持たない現行機が一気に互換機になる。
初代PS3は、内蔵したPS2のチップの最終的な絵作りの段階でアップコンバートをかけている。
もしソフトウェアエミュレーションでポリゴンの描写からHD化できればさらに高画質になる。
100%の互換性は無理だろうが、せめて主要タイトルをPS3で遊べるようになれば…。
そう考えるのは筆者だけではないだろう。
こんな噂が広まるのも、互換性への期待が高いということだろう。
Xbox360やWiiで実現している後方互換、PS3では何故無理なのか…?
少し専門的な話も入るので、このあたりはメールマガジンで説明しよう。