9月22日から開催されている東京ゲームショウ。ソニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木社長による基調講演後のトークセッションで、PS3の20GBモデルにもHDMI端子が付き、さらに価格が49,980円になることが発表されました。

突然の発表ながら「やはり」の声も

 
HDMI端子の搭載で、PS3のハードウェア上の差異はほぼなくなったといえるでしょう。
春には62,790円と発表されたPS3。しかしこれは多くの人にとって高すぎるというイメージを植え付け、PS3普及のためにはかなり大きな障害になるのでは、と言われてきました。

しかも62,790円というのは下位モデルの価格。HDMI端子、SD/メモリースティック/コンパクトフラッシュスロット、無線LANに対応しHDD容量も60GBという上位モデルに関してはオープンプライスで、7万円台半ばほどと予想されていました。

ですので、早い段階…まさに東京ゲームショウあたりで価格改定の発表があるのでは、という噂はあったわけです。僕自身あまり期待はしていなかったのですが、いや、世論というのは凄いですね…。

とにかくPS3は発売前にして値下げ、ということに相成ったわけです。

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これで胸を張って言える、「PS3はゲーム機だ」

そしてHDMI端子の搭載は、実は価格改定以上にインパクトのある発表と言えます。

従来の発表では下位モデルと上位モデルは決定的な差がありました。後にオプションで追加可能である「SD/メモリースティック/コンパクトフラッシュスロット」「無線LAN」「HDD容量の差」に加え、HDMI端子はどう考えても後から追加することが出来ないのです。

しかしHDMI端子によるデジタル伝送でないと、PS3およびBlu-rayDiscのフルHD映像は真価を発揮できません。

ですので以前の発表では下位モデルには絶対的なスペックの違いがあり、この差はもしファームウェアがアップデートされようと、オプションを購入しようと埋めることが出来なかったわけです。
以前から「スペックの違いによるPS3のバリエーション機」の存在は示唆されていましたが、このことはPS3が「パソコン的である」というイメージを強めていました。

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つまりPS3というのは「概念」であって、ゲーム機という括りの中に入れにくいものがあったわけです。久夛良木社長の「PS3はゲーム機ではなくコンピュータエンタテインメントだ」という発言もPS3の正体をわかりにくくしていました。

ソニー・コンピュータエンタテインメントにとっては、PS3がただのゲーム機ではないという根拠を明確に示す必要がありました。62,790円という価格が妥当であるという証明が必要だったのです。

しかしここでその証明ではなく値下げを選んだということは、まずはPS3がゲーム機であるということを認めた形になります。赤字を出してでも普及する方を選んだわけです。
なんにせよこの価格改定は大きい意味を持ちます。49,980円なら買えるかな、と思った人も多いのではないでしょうか?

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