あるインタビューでソニー・コンピュータエンタテインメントの久多良木社長が漏らした言葉。
「PS3はコンピュータエンタテインメントです」
この言葉の真意とは?

PS3ってゲーム機じゃないの?

 
こうして見るとPS2の新色、サテンシルバーにちょっと似た色合いですね。サテンシルバーはAV家電に合うようにというコンセプトの色らしいので、PS3もそれを狙っているのかも?
ソニー・コンピュータエンタテインメントの久多良木社長によるPS3のコメントで気になるのが「他社は、ゲーム機と言ってるかもしれないが、我々はずっと発表文でもコンピュータエンタテインメントと言っている」という一文。

PS2では純然たるゲーム機だったのが、PS3ではなんとも微妙な表現です。

ゲーム機としての性能は前回の記事『そのテレビではPS3は100%楽しめない?』でも解説しました。簡単に説明すると、PS3は既に現行のテレビを凌駕するグラフィック能力を持っている、ということになります。

■関連ガイド記事:そのテレビではPS3は100%楽しめない?

オーバースペックとも言えるこの性能は、実はゲームだけのものではないらしい。これは久多良木社長のコメントからもうかがうことができます。

ではPS3はゲーム機ではないのか? PS3を良く知るためのキーワードCellプロセッサとは? 今回もわかりやすく、次世代機を解説したいと思います。

大丈夫。PS3はゲーム機です

まず最初に、「PS3という名前で一体どんな製品が発売されるの? ゲーム機じゃないの?」とお思いのかた安心してください。PS3はれっきとしたゲーム機です。久多良木社長もインタビューで「かたちとしてはゲーム機になるだろう」と答えています。

どうやらPS3はゲーム機ではない、という発言の真意には「ゲーム機を越えた映像体験や機能を提供する」という意味合いが込められているようです。

ただ美しいだけのHD(ハイディフィニション)映像を提供するだけではありませんよ、という主張なのです。

従来のゲーム機からPSへと進化したとき、ゲームはポリゴンによる3D映像という劇的な進化を手に入れました。

PS2はテクスチャマッピングという技術をえて3D映像をさらに進化させ、ある意味での3D映像の完成形を提示したと思います。

そこでPS3が提供するものは3D空間。

空間上のあらゆるものをリアルタイムに演算して空間そのものを体験させよう。そのために必要なスペックが、PS3のスペックだということです。

ムービー→リアルタイムポリゴン→バーチャル空間

3D空間をゲームにする時、いくつかの手法があります。まずは3DOなどで発売された『Dの食卓』で採用されたムービー方式。これはあらかじめハイスペックなパソコンで作られた3D映像を繋ぎ合わせ、場面に応じて切り替えて再生することによって擬似的に3D空間を体験させるというものです。

もちろん本当の3D空間ではないため、あらかじめ作られた3D映像しか再生されません。

次に現在主流のリアルタイムポリゴン。ゲーム機の性能がアップしたため、リアルタイムに3D空間を計算して映し出すことが可能になったのです。

リアルタイムに計算しているため、視点を自由に変更できたり決められた空間の中を自由に移動できたりします。

しかしこの空間の中で起きる事は、実は「あらかじめ作られたものを再生している」だけだったりするのです。