ガンダム好きでゲーセンから遠ざかっていた20~30代を取り込んだ

ゲーム画面1
チャットなどを活用したチーム戦術を駆使すれば楽しさもより倍増する
(C)創通・サンライズ
――「機動戦士ガンダム 戦場の絆」の操作解説を初めて拝見した際、むずかしそうだなと感じたんですが、実際にプレーしてみると、確かにすぐ慣れてきますよね。ちなみにこのゲームでの対象年齢はどのくらいを設定されているんでしょうか?

高橋 だいたい、20代半ばから30代ぐらいといったところでしょうか。開発当初、ガンダムの世界観とわかりやすい操作感を両立するには、2本レバーの操作方法が最適であると開発チームの設計担当者が試作してきたんですが、これを「機動戦士ガンダム 戦場の絆」・企画メンバーが見て、「これじゃ操作が難しいに違いない」なんて言っていたんですよ(笑)。
 これが実際に試してみるとこれまで試したハンドル操作などの違和感などがすべて改善していて好評だったんです。でも、「それはゲームに慣れている我々だからこそそう感じるのだ」ということで、お年を召した方や事務のお姉さんなどに来ていただいて、試してもらったんです。結果、特に詳しく操作を教えなくても大抵のことはほぼ操作できましたので、これは採用するしかないな、と。そんな流れでしたね。

――ではこの操作方法に関する試作期間はどれぐらいかかったのでしょうか?

インタビューカット3
大脇 あれこれ操作に関する試作期間だけで半年ぐらいはかかったと思います。

――なるほど。この試作期間などを終えて製品が完成し、全国のアミューズメント施設などで稼動を開始することとなるわけですが、発売後、「機動戦士ガンダム 戦場の絆」に関する社内外の反応はいかがでしたでしょうか?

高橋 社内的には丁度ナムコとバンダイが統合するころで、象徴的な意味合いもありましたし、筐体的にも今までにないインパクトのあるものができましたので期待は大きかったですね。また、これまで「モビルスーツのパイロットになれる」と唱ったゲームはほかにもいくつかありましたが、本当の意味でパイロットを体感できるというゲームはなかったので、社外的にも評価が高かったと思います。
 ゲームユーザーというよりは、20代後半から30代ぐらいのガンダムは好きだけれどゲームセンターからは遠ざかっていたユーザーが数多くプレーしているようで、「普段あまり見かけない人もプレーしているよ」と、ゲームを設置している施設のオペレーターさんからも伺っていましたので、「これはイケたな」と実感しました。

――ネット上でもユーザーが立ち上げた攻略サイトなども多数開設されていて、大いに盛り上がっていますよね。そんなユーザーたちがもっとも気になるのは、昨年末にバージョンアップされた最新版だと思いますが、この最新版についておすすめのポイントなどがありましたらお聞かせください。

高橋 2008年12月1日にREV.2.01(2009年1月21日にREV.2.02)となって、ユーザーの皆様には「2」へとバージョンアップしたというイメージが強いかと思いますが、機動戦士ガンダム 戦場の絆・開発チームとしましては、このゲームの魅力であるチーム戦の魅力をより楽しめるような機能などを新たに盛り込んだものと考えています。

――REV.2.01では「ボイスシンボルチャット」機能が新たに盛り込まれましたね。

高橋 はい。これまでは他店舗に設置している筐体でプレーする味方ユーザーとコミニュケーションをとるには、「シンボルチャット」を利用していました。これはレバーに備えられたボタンで、あらかじめ登録されたメッセージから送りたい内容を選択し、送信するというものです。

――この機能はチーム戦に欠かせない機能だと思うんですが、敵に攻め込まれている最中などにメッセージを選択する作業はやりづらいかなという感じがします。

高橋 所々にチーム戦を阻害してしまうような部分があったかと思うんですが、ボイスシンボルチャット機能などによりこれらを解消しています。このボイスシンボルチャットは、「1番機、援護頼む」などと発声した内容を自動認識し、声優が演じるセリフとして他店舗の仲間に送信するというものです。

――すごい機能ですね。この機能なら操作に躊躇することなく、見ず知らずの人とコミニュケーションも取れて、原作の世界観も損なうことなくプレーできますね。

高橋 このほかにもゲームバランスの調整や新ゲームモードを追加するなど機能強化を図っておりまして、店内の筐体間で通信する「ボイスチャット機能」では、シートにボイスチャット用のスピーカーとマイクを内蔵して、インカムを用意していない店舗でも「ボイスチャット機能」が利用できるようになりました。これら機能を使いこなして、よりチーム戦を楽しんでくれれば嬉しいですね。