■セガの作るドライブシミュレーターに活きるゲームで培った技術とは?
見た目は教習所で見かけるアレ。だけどセガ製なんですよ。
トートツですが、あの数々の名作ゲームを世に送り出してきたセガが、自動車教習所向けシミュレーターをリリースしていたって知ってました? そう、運転免許の講習で出てくる、あの運転席を模した筐体アレ。

ドライブゲームで楽しませてくれたメーカーが作る、教習用ドライブシミュレーターって……。これはかなり気になりません? というワケで、そう気軽に教習所に通うわけにもいかないので、それならばと、セガにお邪魔させて、早速トライ!

このシミュレーター、実際に体験する前に確認しておきたいのは、これまでセガがゲームで培ったバーチャル・リアリティ技術や業務用CGドライブゲームのノウハウがどう活かされているかっていうところ。

教習向けである以上、ゲームのような楽しさを期待するのはお門違いなんでしょうが、どうしてもゲーム・メーカーが作ったものとなると、新作のドライブシミュレーションゲーム並に期待してしまうんですよね。

■業務用ゲーム基板の技術で変化に富み、かつ美しいグラフィックを
運転席の感じは一般大衆車のそれ。もちろんメーター等の計器も連動して動きますよ。
それでは早速体験試乗(?)開始。ワタシが体験した「SEGA DRIVING SIMULATOR/セガ・ドライビングシミュレータ」のシートは、ワタシが以前、教習所で使用したシミュレーターとそう大きく変わらないもので、一般的な乗用車を想定したもの。

ただ、ドライバーの視線となる3画面を使ったモニターを使用しているにもかかわらず、筐体自体のサイズは一回り小さなような気も。ちなみにこの筐体には第二種免許教習用(つまりタクシーやバスなどで必要な免許ということね)にドア開閉用のスイッチも付いてたりします。

雪の日のあの視界の悪さもリアルに再現してるでしょ?
車を発車させると、まず気づくのがグラフィックの美しさ。走り抜けていく町並みは街路樹や店舗、対向車などが詳細に描画されていて、かつどれも変化に富んでいる。また、実際には体験できなかったが、雪の日や雨の日、夜間や昼間などの条件でもグラフィックは細かく描画されるという。

これまでのドライブシミュレーターだと、運転するシチュエーションは、「空き地のようなところや、やらくシンプルな建物が立つ町中を走る」そんなパターンが大半。それらと比べると、このドライブシミュレーターのグラフィックの美しさは際だって見える。

また、道路状況もリアルで、三叉路のような交差点も違和感無い町並みを合わさってリアルに再現している。その他の部分にも、セガならでは芸の細かさに気づかされる。ルームミラー、サイドミラーは画像内でリアルに再現しているのはもちろんのこと、ワイパーなども画像内でその挙動までもリアルに再現していたりして、ここまでこだわられると、ちょっと笑えてくる(失礼)。

これらの美しいグラフィックは、業務用汎用CG基板(ゲームセンターのビデオゲームなどに使用される基板)「NAOMI 2」によって可能となったという。ちなみにこの基板、秒間平均1000万ポリゴンの描写と多くの光源利用が可能といわれてます。とかく、このグラフィックにはセガがゲームで培ってきた技術が活きている、ということですね。
(C)SEGA 2004