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各地で盛況のフードテーマパークを仕掛けたチーム チームナンジャってナンジャ?(3ページ目)

記録的な動員数を記録する数々のフードテーマパークを手掛けてきたプロデュース集団、チームナンジャって何者? そんな疑問をチームナンジャ・スタッフにぶつけてみましたよ!!

執筆者:安達 孝之

今なぜ"シュークリーム"なのか?

出店店舗
各店から焼きたての香ばしく甘いシュークリームの香りが漂う……。
――「東京シュークリーム畑」で、目標として客層は? また、「シュークリーム」をテーマにしたその"狙い"は?

昨年、「自由が丘スイーツフォレスト」がオープンしまして多くの女性に足を運んで頂いたんですが、思いの外、男性の方が少なかったんですね。もちろん、それでもビジネスとしては成功していますが。そんな状況を踏まえて、男性にも足を運んでもらえるフードテーマパークとしてナンジャタウンに新たに設けたのが「東京シュークリーム畑」です。

ナンジャタウンは、ジャンルを分けず、特化した形でないと埋没していってしまう傾向があるので、"スイーツ"という幅広いジャンルではなく、男性にも比較的に人気があって、好んで食されている"シュークリーム"を選択したというわけです。

また、シュークリームはコンビニでも気軽に買えるものじゃないですか。だからこそ、焼きたて、出来たて絶品のシュークリームを提供できれば、来て頂いた方々に喜んでいただけるのではないか、と。

――「東京シュークリーム畑」で、特にこだわった、というポイントがあればお教え下さい。

美味しいと言われているシュークリームを見てみると、焼きたて作りたてというのは当たり前になってきていますよね。そこで我々がフードテーマパークで提供するシュークリームには、さらにシュークリームのステージを引き上げる、"絶品のこだわり"という魅力が欠かせないと。

そして「絶品のこだわりを持つお店が全国から集まれば、シュークリームのフードテーマパークになり得る」、そんな仮説を立てて実際に全国のお店を調査したところ、この仮説に見合うお店が全国各地で見つかったんです。

また、今回は環境演出、空間演出に凝ってます。これまでもこういった演出にはこだわってきたんですが、ファンタジックなストーリーに基づいて非日常空間が展開する中で、本物の味をリアルに体験できる、いわゆるリアルファンタジーを実現し、テーマパーク作りを進めてきました。

出来たてナジャヴ
多くの人の集まる「シュークリーム広場」には「出来たてナジャヴ」なる像が! この像上部の鐘がなればシュークリームが焼き上がり!
――これまで数々の「フードテーマパーク」を手掛けられて、苦労された事などはありましたでしょうか?

実際、お店の方にフードテーマパークへの出店をお願いしますと、ほとんどのお店の方には快く趣旨にはご賛同頂けますね。特にラーメンほど広く認知されていないフードの場合、「よくこのフードをテーマにしてくれた」と、喜んで頂けるぐらいです。

苦労と言えば、ケーキひとつとっても、職人さんのこだわりは相当なもので、そのこだわりはケーキという芸術作品を作り上げるアーティストならではのものですよね。その作品をフードテーマパークの中で本店と同じように作り上げるには、ご本人がやってくるか、同等の技術を持った職人さんをもう1人育て上げなければならず、なかなか出店にこぎつけられないのです。

だから、実際にフードテーマパークを作ってみて、後々、フード業界の方から「業界で著名なあの人が、よく出店をOKしましたね」なんてことを言われることもあります。そんな著名な方々のこだわりは相当なもので、苦労も多いですが、またやりがいもある楽しい作業ですね。

チーム・ナンジャがこれから目指すものは?

――今後はやはり好調な「フードテーマパーク」に絞って、プロデュースを続けられるんでしょうか?

 フードテーマパークとしては今冬、神戸ハーバーランドセンタービルへ「神戸スイーツハーバー」(仮称)をオープンさせます。ここではこれまでの経験や反省を活かした、フードテーマパークとなります。また、我々は今後、"フード"とは特に限定した事業のみ展開するのではなく、幅広いジャンルでエンターテインメントを追求したプロデュースを行っていきます。これからのチーム・ナンジャにご期待下さい。

――ありがとうございました。

話を聞き終えて、正直驚いたのは線引きをしない役割分担。演出の"こだわり"が随所に求められるであろうプロデュースだけに、デザイナーはデザイナー、プロモートはプロモートと、はっきりそれぞれが独立して"こだわり"を主張して、それを統括する立場の人はさぞ大変かと思っていた。

けれど、なるほど、何々部何々課といった線引きをしないチームナンジャだけに、それぞれの役割をこなしつつ、各パートに携わっていく方法なら、発想も柔軟で、かつ統合性のあるものができあがるのではないか。

また、フードをテーマにしてエンターテインメントとして成立する、というのも、今回の話を聞いてみて納得。誰でも食べられる物がとんでもなく美味しく、またフードに見合ったシチュエーションで食べられれば、楽しくより美味しく頂けるというもの。

さてさて、そんなチーム・ナンジャによるプロデュースはフードだけに限らないということで、ますますこのチームから目が離せない。

<DATA>
■東京シュークリーム畑
●所在地:東京都豊島区東池袋3 サンシャインシティ ワールドインポートマート ナムコ・ナンジャタウン内
●交通・アクセス:JR、東武東上線、西武池袋線:池袋駅から徒歩約8分
営団地下鉄有楽町線:東池袋駅から徒歩約3分
都電:東池袋4丁目駅から徒歩約3分
●地図:Yahoo!地図情報
●TEL:03-5950-0765
●HP:http://www.namco.co.jp/tp/nt/park/maccheroni/chou-creme/
●営業時間:10:00~22:00

<関連サイト>
ナムコ・フードテーマパーク公式サイト
ガイドオススメサイト「菓子好き列伝」
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