これまでのプライズ(景品)ゲームで、お菓子類を景品とするゲームの人気は今ひとつ。ぬいぐるみなどのキャラクターグッズに押され気味。そんなプライズゲームが、ナムコの『スィートランド』シリーズの登場で大きく変わり始めた。
凝ったギミックを筐体に搭載し、メダルゲーム機のようなジャックポットなどを採用したゲームシステムで常にプレーヤーを飽きさせない、そんなプライズゲームを実現したのが『スウィートランド』シリーズ。
今では、この『スウィートランド』シリーズもバージョンアップを繰り返し、他社もこれに負けじと新筐体をラインナップ。たかがお菓子を景品にできるプライズゲームと言う無かれ! コレがなかなか楽しくて美味しいんだから。
■ジャックポットでお菓子が雪崩のように落ちてくる!
『スウィートランド』シリーズでフラッグシップマシンと位置づけられているのが、『ビッグスウィートランド』。景品をクレーンですくい、落とし口に落下させることで獲得するというものだが、このシステムは他のプライズゲームと大きな差はない。
その特色はジャックポット機能と3つのボーナスギミック。景品が収められたケース内のチャッカーに景品が当たることでルーレットが回転。ルーレットの目によってジャックポットのメーターが上昇。このメーターが上がっていくごとにボーナスが与えられる。
(1)プラスボーナス:このボーナスモードでは、景品補充装置からプレーヤー前のテーブル下段に景品が数個払い出され、景品を獲得しやすくしてくれる。
(2)カベボーナス:テーブル下段の左右の板が立ち上がって、景品をテーブルからこぼれ落ちにくいようガード。
(3)プッシュボーナス:テーブル上段と下段の間に、さらにテーブルがせり出して景品を押し、テーブル下段の先に落ちている景品を獲得できる。
ルーレットでボーナスを獲得し、さらにメーターをMAXまで上昇させると、いよいよお待ちかねのジャックポットタイム! 筐体上部の景品を収めた大型ボックスがグラっと傾いて、プレーヤーの目の前にドサドサっと落ちてくる。
←左の画面のように筐体上部からプレーヤーの
目の前に景品が雪崩のように落ちてくる。
これはかなりのインパクトですヨ!
そして、『スウィートランド』シリーズでフラッグシップマシンとされるだけに、その筐体のサイズも、これまでのお菓子を扱ったプライズゲーム機とは桁違い。プレーヤーを円形に配置して、6人まで同時に遊べる筐体は、最大直径2820ミリ!
さらにこのゲームには、筐体内に冷気を送り出し、温度上昇を抑える冷却ユニットも用意される。一見、ゲームに何の関係もないようなユニットだが、チョコなど熱に弱いものも景品として使用できるので、これがあれば景品の幅がさらに広がるというわけだ。
これまでプライズゲームでお菓子が景品と言えば、ラムネ菓子……さすがにそれは古すぎるけど、とかく品質が落ちやすいものが使えなかったことを考えれば、これは大いに歓迎すべきでしょ?