また、中国も上海を中心とした大都市部でゲームセンターが続々と誕生しているみたいです。これまでゲームセンターはあったけど、インターネット先進国の韓国同様、インターネットカフェでゲームを遊ぶというスタイルが主流だったみたい。
なんでも聞いたところじゃ、日本で言うプライズ(景品)ゲームやメダルゲームに簡単な改造を施して、ギャンブル機として使っているところも以前はあったみたい。もちろん違法でしょ。これじゃあんまりお客さんが気軽に行けるような所じゃないよねぇ。
それが最近じゃ、体感ゲームなどの大型筐体が続々と投入されて、ゲームセンターの人気が出始めたと。ちなみに、ゲームセンターに導入されるゲーム機は、韓国製のモノが結構な数で入ってるようです。
■躍進目立つ韓国ゲームメーカー
あまり(というか滅多に)日本のゲームセンターで韓国製のゲーム機を見かけない。だけど既にご存じの方も多いかと思いますが、韓国のゲーム機のクオリティーはかなりのもの。ちなみに、『KOF2001』の開発を手がけたイオリス社や『レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』のエヴォガ・エンターテイメントなどのメーカーはどれも韓国企業。ちなみに下の画像は韓国で開かれたイオリス社主催の『頭文字D Arcade Stage Ver.2』の韓国で開かれたイベントの模様。頭文字は韓国でも読めるんでしょうか?
そう言えば2001年、コナミは韓国のソウル地裁で、韓国企業に対し、『ダンス・ダンス・レボリューション(D.D.R)』模倣品の製造・販売を差し止めを求める請求をし、この訴訟で勝訴してます。韓国旅行に出かけた日本人が、現地のゲームセンターで見かけたというビミョ~に異なるD.D.Rとは恐らくコレ。
まぁ、でも、コトの善し悪しはさておき、それだけ模倣品とされたゲームのクォリティーが高かったということなんでしょうね。実際、ゲーム基板を扱うショップでも、韓国製のゲームはちょっとした人気だそうで、中にはわざわざ模倣品ぽいゲームを集めてコレクションする人も多いんだとか。
■メール・フロム・おフランス
そして最後にフランス。実は今年、フランスからある一通のメールが届きました。このメールは、フランスのTV番組「GAME ONE」でディレクターを務めるアレックス・ピロさん氏から届いたもの。ちなみにこの方、知る人ぞ知る、自主映画「銃士戦隊フランスファイブ」や日本のコミックをフランス語などに翻訳するなど多方面に活躍されてます。わぉ。
メールは「実はフランスでは日本ほどアーケードゲームの人気がありません。そこで日本でのアーケードゲームに対する考え方や、どんなところに魅力を感じてるのか知りたいんです」と取材協力を求める内容。そこでいくつかのゲームセンターやゲーム基板を扱うショップを紹介、取材に同行した。
実はこの基板ショップ海外からも多くのゲームファンが立ち寄る店で、同店スタッフの方に話を聞いたところ、大きなゲームショーが開かれる前後には、アジアやアメリカ、ヨーロッパなどから多くのアーケードゲームファンが訪れるのだそうな。
人気どころのゲームとしては、アレックス氏によるとダントツで「ネオジオ」系。といっても業務用カートリッジタイプのものではなく、あの「100メガショック!」な家庭用タイプ。お弁当箱サイズなカートリッジが懐かしいアレ。最近すっかり見なくなったと思ったらこんなところにあったのか……。
そしてセガにも協力を仰ぎ、ゲームセンター「渋谷ギーゴ」を一緒に訪ねる。やはりこういったプライズ(景品)ゲームやメダルゲーム、ビデオゲームなど多種多様に揃えるゲームセンターは、どうやらフランスにはあまり無いようです。
このゲームセンターの中でも、犬の散歩が仮想体験できるセガの『犬のおさんぽ』なんて勧めてみたんですが、あまりゲーム自体には興味は薄そう。「犬の散歩をゲームで!」っていう驚きはあるのかもしれないけど、「なんでゲームでやるの?」っていう疑問が先にたつんでしょうか。
だからアレックス氏から「なんで家庭用ゲーム機でクオリティーの高いゲームが遊べるのに、こういった店舗に人気が集まるのか?」なんて質問をされると、さすがにちょっと考えちゃうよね。
個人的にその答えは、まず業務用ゲームとしてリリースされた後、家庭用ゲームとしてリリースされてきた歴史もあって、最新作が遊べる、ということ。さらに家庭では楽しめないメダルゲーム、プライズゲーム(最近ではネットゲームでもありますが……)、家庭では楽しみにくい大型筐体による体感ゲームが楽しめること。そしてゲームによる対戦・協力プレーで友人や恋人と楽しめる社交場的なノリがあるから、そんなコトを考えたんですが、皆さんならどう考えます?
まぁ、そんな疑問を感じながらも、日本のゲームセンターを楽しんでくれようです。日本人として嬉しいもんですよね。