■カードで広がるプレースタイル
カードで変わるもの、それはゲームの課金システムだけではない。ゲーム自体も、カードという要素を加え、システムを構成することで大きく様変わりしつつある。
これまでカードをユーザーに持たせ、ゲームシステムにそのカードを取り入れたものは存在していた。最近では、セガのサッカーゲーム『ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA2001-2002』などでも、トレーディングカードのようにカードを事前に販売し、そのカードをゲームで使用することで、プレーに戦略性を大きくプラスした。実際、RPG風に仕立てた、すごろく風のセガ『アヴァロンの鍵』は、この流れを汲んでいる。
これらのゲームに加え、レースゲーム、メダルゲームなど、カードを使うシステムとは無縁と思えたゲームジャンルにも、カードを使ったゲームが登場しようとしている。
コナミではカーレース・ゲーム『r.p.m.RED TunedCarChampionship(アール・ピー・エム・レッド チューンドカーチャンピオンシップ)』。このゲームでは、自分がカスタマイズした車、そしてこれまでプレーした成績などと共に、何時何時、どこのゲームセンターでも参戦することができる。
そしてセガは、メダルを押しだし、さらなるコイン獲得を目指すプッシャー型メダルゲーム機として新たに『ドラゴントレジャー』を登場させる。このゲームでは、ただメダル獲得を目指すだけでなく、キャラクターを成長させる楽しみをプラス。
どちらのゲームも、自分だけのデータを持ち、家庭用ゲームでその続きを楽しむように、継続したプレーをカードで実現している。
将来、ゲームセンターをプレーしている姿を想像すると、店頭には両替機などは無く、代わりに、料金カウント用のカードやゲーム機ごとのカードなど、大量のカードをカードホルダーに入れて、ゲームをプレーする。そんな時代がすぐそこまで来ている。
■関連サイト
AOU2003 アミューズメントエキスポ公式ページ
タカラアミューズメント公式ページ
セガ公式ページ
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